子育て通信 #155

思春期に向かう幼子達

2018年度スタート

 2017年度の子どもセンターの卒園式が3月14日(水)に行われ、一気にさみしくなりました。
 しかし、今度は2018年度の子どもセンターがスタートです。たった1歳の違いなのですが、毎年この時期、その1歳の差の大きさを感じます。
 1歳半、あるいは2,3歳からと言われる「第一反抗期」の初期の子ども達が子どもセンターには通ってきます。本当に楽しいです。

30年前に始まった

 私達が大阪にいる時に始めた「子育ての会」ですが、大阪で15年、新中野キリスト教会に転勤になって15年行ってきました。
 この会を始めたきっかけは、中学3年生の女の子を持つお母さんと、小学4年生のの男の子を持つお母さんから相談を受けたことがきっかけでした。ちょっとした問題だったのですが、「思春期」「第二反抗期」「子どもの心理」に関することだったのです。そして、そのお二人のお母さんはかなり悩んでおられました。そこで、もっと子どもについてお話ししていこうと考え、毎月「子育ての会」を行ってきたのです。

 そして、私たち夫婦もちょうど子どもが生まれて子育てが始まったので、私の調べていた「思春期」からグッと年齢を下げて赤ちゃんから調べ始めました。その調べたことをお話ししながら、お母さん方の悩みなどを聞いて一緒に考えていく内に、第二反抗期(私が特に調べていた部門)と第一反抗期の関係が見えてきたのです。
 しかも、第一反抗期の時期の親子の接し方が第二反抗期に大きく影響していることを見つけて、第二反抗期で困らないために第一反抗期にどのように過ごすことが望ましいかをお話しし、また、一緒に考えてきました。

第一反抗期って?

 第一反抗期の特徴の一つに「いや、いや」というのがあります。一般に「イヤイヤ期」と呼ばれたりします。何かしようとしてもすぐに「イヤ!」と言って、お母さんを困らせる時期です。そして、さらに成長して「自分でする」と言って、親の言うことを聞かない時期です。
 例えば靴を履くときに、履けもしないのに「自分で履く」と言って、なかなか家を出ることができず、お母さんのイライラが募るということがあります。
 また、同じようなことは服のボタンを留める時にもあります。留められなくても、あるいはちぐはぐな留め方をして「違うよ。お母さんがしてあげる」と言っても、「いやだ。自分でする」と、これまた時間がかかるのです。
 また、親が行きたい方向には「イヤ」と言って、「こっちに行く」とだだをこねること、「おやつが欲しい」とねだる子どもに、お母さんが「3時まで待ちなさい」と言っても、「イヤだ。食べたい」とだだをこねる等々。この時期の色々な姿が見えてきます。

社会性が育っていく

 この時期の子どもというのはまだまだ社会性がありません。つまり、人の気持ちを理解することができません。お母さんの気持ちを察知するという子どもの持つ不思議な感性はあるのですが、お母さんの気持ちを理解しているわけでは無いと思われます。ましてや友達がいたとしても、友達の気持ちを理解して一緒に遊んだりするわけではありません。
 「一人遊びの時期」と言われています。それは大人から見て友達のような子どもが周りにいても自分の遊びのための道具のようなモノに過ぎないと言われます(こういう風に言われていても、研究が進むにつれて、言い方は変わるかも知れません)。
 そこで、社会性を身に着けていくために幼児教育があるのですが、兄弟がいたり、保育園で早くから複数の子ども達と一緒に過ごすことになった子ども達はやはり社会性が早く身につきます。ですから、この時期にいわゆるお勉強に集中するというのはいかがなものでしょうか?

一人遊び

 社会性を学んでいると言いましたが、この「一人遊びの時期」は大事なのです。その子の頭の中で色々な空想が子どもの頭脳、感性を発達させます。
 この時期の子どもを見ていると、男の子は自動車や電車のおもちゃで遊ぶことが多いです。女の子は人形やままごと遊びが多いです。そして、両方共にあるのが積み木やブロック遊びかと思います。
 この子どもが遊んでいる時、彼らの集中度はなかなかのものです。そして、その世界にはまり込んでいます。ですから、それを邪魔するものは子ども達にしても排除したいのです。そのためにケンカにもなります。

独り占め

 この一人遊びの時、子ども達は自分の遊びのために使っているおもちゃを独り占めしやすいものです。「独り占め」しようとしているわけではなくて、他の子ども達がいても自分中心に世界は動いていますので、使いたいおもちゃを他の子が持っていればそれが欲しいのです。
 強い子はそれを力尽くで奪い取ります。力の無い子は取れずに「あれが欲しい」と親に訴えますし、強い子にとられて泣きます。
 私はこういう光景を見ていると「あー、成長しているなあ」と思うのです。こういうやりとりが、社会性を身に着けていくからです。こうして、自己主張しながら成長するのです。独り占めしたいという気持ちも大事なのです。ただ、それを放任しておくわけにいかないから、親としてはその光景を見てしまうとどのように指導したらいいのか悩んでしまうわけです。

外遊び

 外で遊ぶ場合、遊具のある公園だとその遊具を巡って取り合いがあります。力が弱い子はなかなか自分が遊びたい遊具で遊べないでいじけたようになります。
 しかし、外遊びは室内のおもちゃのように限定されないことが多いので、次々色々なもので遊ぶことができます。
 それと体全体を使うことができるという点ではストレスを溜め込むことにも無く、楽しい時間を過ごすことが多いでしょう。できるだけ外遊びをすることが望ましいです。
 第一反抗期の時期というのは赤ちゃんから子どもへと成長していく時期で、体がどんどん成長し、体を使うことが望ましいのです。しかも、体をよく動かすことでストレスも溜まりにくく、過剰な反抗は出にくくなります。思い切り外遊びをすると疲れますから夜もグッスリ寝てくれます。これがまた「基本的生活習慣」に役立つわけです。

 さて、第二反抗期との絡みで大事なのは親との関わりです。子どもにとって最初に関わる大人はお母さんです。お母さんとの関わりで大事なのはスキンシップ、話しかけだと思っています。スキンシップの重要性についてはまた改めて書きたいと思いますが、このスキンシップ無しには人間としての感性が整いません。
 そして、話しかけですが、赤ちゃんの時から話しかけていくことで親子のコミュニケーションができていきます。第一反抗期の頃には子どものお話をよくよく聞くという事が大事です。私たちの教会でも子ども達のお話を聞く努力をしています。
聞く耳と、見る目とは、二つとも【主】が造られたもの。(聖書 箴言20:12)
 子どもの話をよく聞き、子ども達の行動をよく見てあげていると、第二反抗期の時期に親子のコミュニケーションが崩れにくいことがわかったのです。

 神様が私たちの全てを見ておられて、心の声まで聞いてくださっているので、私たちは何でも神様にお話できるのです。

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