子育て通信 #118

基本的生活習慣 1

泣いてますか?

 保育園・幼稚園・学校が始まって1ヶ月が過ぎましたが、もうお子様は慣れた頃でしょうか?
 保育園や幼稚園の送りの時に、なかなかお母さんから離れなくて、泣きじゃくる子もたくさんいます。それでも、中に入ると早くに泣き止んで、楽しそうに遊ぶ子がほとんどでした。お母さんは玄関で泣き別れた子どもしか見ていないので、落ち着かない気持ちで家に帰るのですが、多くの場合、子どもはケロッとして遊んでいるものです。
 とは言え、私の知っているお子さんは、ほとんど1年間毎朝幼稚園の玄関で泣いていたそうです。お母さんもほとほと困っておられたのですが、その子の場合は年中さんに上がった時に、泣き止んでいました。どうやら、年少さんに対して恥ずかしいという思いが湧いたみたいです。
 ところで、お子さんの生活習慣はきちんとしているでしょうか?

早寝早起き

 「基本的な生活習慣」というとまず上げられるのは、早寝早起きです。
 早寝早起きが推奨されるのは何も今に始まったことではありません。私が子どもの時も、先生から「早寝早起きをしなさい」と言われてきました。
 私の場合は小学生の間は夜8時に寝て、朝は6時に起きていました。中学生になると9時に寝るようになりましたが、友人が遅くまで勉強していると聞いて、2年生の後半から10時、11時となりました。同時に朝も少し遅くなりました。ところが、私は中学生の時、鳩を20羽くらい飼っていたので、その世話のために早めに起きなければなりませんでした。
 それと、私たち子どもには朝の手伝いがありました。雨戸開け、拭き掃除などをしてやっと朝ご飯を食べてよかったのです。昔の家だったので、縁側があり、廊下が結構あったのです。玄関からそれらの廊下と階段を拭き掃除するのです。今思うと、適当な拭き掃除で、後で母がやり直していたのではないかとも思いますが、子どもの時にはそれでも拭き掃除は大変に感じたものです。

 小・中学校とも7時45分に登校していました。ですから朝の学活まで運動場でわりと遊べましたし、それは気持ち良かったです。5・6年生の頃はドッチボールが大流行で、毎朝、運動場に大きなコートを書いて、他の学年の子達も入って100人近くでやっていたと思います。
 たくさんの児童が朝から運動場で遊んでいますので、みんなわりと早起きだったのでしょう。50年ほど前は子どもたちにとって、早寝早起きは特別なことではなく、ごく普通のことだったのかも知れません。
 中学校の教師になると、私が生徒達に「早寝・早起きをしなさい!」と言うことになりました。遅刻してくる生徒、Ⅰ時間目からボーッとしている生徒、お腹が痛いなど不調を訴える生徒が案外いたのです。

睡眠不足の問題目

 最近の子どもたちの問題をテレビでも良く取り上げていますが、そのひとつに「睡眠時間が少ない」ということを取り上げている番組がありました。
 「△」がきちんと書けない子どもが続出しているというようなショッキングな報告がなされました。
 普通「△」が書けないというのは幼い子どもであるか、学習障害があったりする場合です。ところが、そうではない小学生でありながら書けない子どもがわりといるということでした。その原因が睡眠不足だというのです。実際、その治療方法として睡眠時間を多くとるようにしたところ、改善していったというのです。

 睡眠不足と「△」の関係は何でしょうか? 私たちが簡単に書いていると思っている「△」ですが、子どもたちにすればそう簡単ではないのです。クレヨンなどを持って、何かを書き始めた頃を思い出してみてください。殴り書きであり、「○」もきちんと「○」にならないで、閉じられないで開いた状態です。ましてや「△」を書くというのは、直線を書き始めて角で折り曲がり、もう一回直線、折り曲がって最後をくっつけるのですが、そのためには頭の中でシミュレーションして、計算の元、角度を考えているわけです。
 睡眠不足の場合、そういう頭の働きが悪くなるというわけで、見通しを立てることも上手くできなくなるというわけです。
 とすれば、睡眠不足による子どもの問題は他にも色々あるのかと思われます。

子どもの便秘

 NHKラジオの朝5時半頃にやっている番組の中に「健康ライフ」というのがあります。そこで4月14日~18日、「こどもの便秘 あ・い・う・え・お」(済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科副部長・十河剛医師)というのをしていました。深刻な子どもの便秘が増えているとのことでした。
 子どもがトイレで一人でできるようになるためには、お母さん方もなかなか大変で、何度も何度も失敗をしてできるようになります。ところが、一人でできるようになると、お母さん方はきちんと出ているかどうか、かつてのおしめの中にあったものを見るようには見なくなるわけです。そういう中で子どもたちが便秘になっていることが往々にしてあるということでした。
 では、どうして便秘になる子どもが増えたのかというと、食事内容も原因の一つですが、朝起きる時間が遅いことが大きな原因になっていると言っていたのです。
 朝食をとってから、幼稚園や学校に行くまでにゆとりがなく、便意をもよおしている間が無いまま家を出なければならないからです。しかも、登園・登校すると緊張感もありますから、なかなか幼稚園や学校ではできないのです。

 お腹が痛いと訴え、盲腸炎かと思って病院に連れて行ったところ、浣腸をすると大量の便が出て、すっきりして帰っていったということも多々あるようです。
 また、排便していても便秘している場合があるように、子どもも「出た」とはいえ、不十分であったりします。その場合、次の便が硬くなって、痛みを伴ったり、傷がついたりして、トイレを恐がってしまい、便秘の悪循環に陥るケースがあるそうです。改めて早起きの重要さを感じます。朝にゆとりの時間が欲しいのです。
 決まった時間に起きて、決まった時間に朝食をとり、お腹が動いて便意をもよおすという習慣が必要なのです。

 私が教師時代の時も、生徒が授業中に苦しそうにしていたことが何度かあり、保健室に行くように勧めますと、そっと「トイレに行って来ます」と小声で言います。私は「保健室に行っておいで」とみんなに聞こえるように言うのですが、本人は当然トイレに行くわけです。するとすっきりした顔で帰ってきます。
 もう少し、朝の時間に余裕があればなあと思いました。ラジオでも「30分早起きしてくだされば良いのですが」と言っておられました。

しっかり睡眠をとるために

 早起きが必要というのはわかってもらえると思いますが、睡眠時間を充分取る必要もあるわけですから、当然、早寝も大事だということです。
 私が8時に寝ていたというのは、父親の仕事が9時~5時で、会社も歩いて15分ほどのところでしたから、夕食は6時頃にできたわけです。その後、風呂と少しのテレビの時間で1日は終わりでした。塾もなかったですから、宿題は晩ご飯までに済ませています。しかも8時になると、大人たちから「子どもは寝る時間!」と言われてきました。それが当たり前だと思って寝ていたのです。
 そして、子どもの時は何の心配も無く寝たのでしょうね。朝はいつもすっきり目が覚めました。ほとんど「起きなさい」と言って起こしてもらったことはないです。

見よ。イスラ エルを守る方(神様)は、まどろむこともなく、眠ることもない。
(聖書 詩篇121:4)
 と、聖書にあるように、神様は私たちの寝ているときも見守ってくださっています。
 別に子どもの時にはそんなこと、考えてもいませんでしたが、事実、神様は守ってくださっているのです。

 子どもたちが安心して眠れるのは、親が安心させてくれるからです。恐いテレビを観た後はなかなか良い睡眠が取れません。恐い夢を見て、泣きながら夜中に起きる子もいます。
 また、神経質でなかなか寝付かない、寝てもすぐ目を覚ますという子どもの話を聞きました。調べたところ、どういう事情があったかは知りませんが、その子は、「自分が寝ている間に、お父さんとお母さんがいなくなったらどうしよう?」と不安で不安でたまらなかったそうです。
 安心して眠れるというのは素晴らしいことです。

 「神様、きょうも一日守ってくださってありがとうございました。グッスリ寝て、明日も良い日にしてください」と親子で祈れるといいですね。

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