子育て通信 #134

ダメダメ、早く早く

オータムフェスタ

 10月25日に恒例のオータムフェスタを行いました。今年は、かわいいけれど働き者の「わたあめ機」が駐車場でわたあめを無料でプレゼント!一時は行列もできましたが、すぐにできるのでどんどんお渡しすることができ、ほとんど待つことがなかったようです。
 「小さなお子さんから大人までくつろいで楽しんでいただけるものを」と、実行委員はじめ教会のメンバーで考え、工夫しています。前回のフェスタを反省しては、新しい形に挑戦しています。
 まるで、オータムフェスタも子どもが成長するように変化しています。

第一反抗期

 子どもの発達の中で、お母さん方が戸惑いを感じる最初は「第一反抗期」ではないでしょうか? 
 子どもが少し大きくなると、早くも第一反抗期を迎えます。「イヤイヤ期」ともいわれているように、何でも「イヤ」と言って、親に逆らったりします。反抗期は自立期ですから「自分でする」ということを表明していることになります。

 この時期は自立期ですから、親が手をかけすぎることは問題なのです。いわゆる「過干渉」が問題です。せっかく自分でできるようになり、自分でできることを楽しみ始めたのですから、その芽を摘まないことです。

 ただ、まだまだできないことだらけですから、自信の無いタイプの子どもはどうしても助けを求めてきます。反対に活発な子どもは「イヤイヤ」の度合いが高いです。子どもたちみんな性格も違いますので、自分でできる時期に入ったのだから、恐がっている子に「頑張りなさい」と言って、厳しくしすぎると返って勇気を失います。

ダメ、ダメ

 活発なタイプの子、AD・HDの子は親が止めても止めてもしたがります。しかもかなり危なっかしいことをするので、親としても目が離せないし、「ダメ、ダメ」が多くなるのです。
 「ダメ」という言葉は否定的な言葉ですので、それを言われ続けた子どもは、「○○する事がダメ」という受け止め方だけでは無く、「自分自身がダメ」というように受け止めていきます。反対におとなしいタイプの子で、お母さんが積極的に何でもやらせたいと思うと、「これをしなければダメ」という言い方になり、子どもはできない自分、したくない自分を「ダメな自分」と思い込んでいきます。

早く、早く

 「早く」という言葉も幼児期から小学生の時に親から子どもによく言われる言葉です。スピード社会になったからでしょうか? 「早く起きなさい」「早く食べなさい」「早く着替えなさい」「早く行きなさい」「早く帰ってきなさい」「早く勉強しなさい」「早く寝なさい」等々。

重症の便秘

 先日、NHKで「重症化する子どもの便秘」という番組がありました。1週間ほど出ない子どももいて、中には手術が必要という子どももいます。食べ物の質もそうですが、ゆとりが無く、ストレスで便秘になると言われています。生活習慣と気持を落ち着かせるようにすることで改善していくのだそうです。
 その中で、さいたま市立病院 中野美和子医師の言われた言葉は「ゆったりした時間を持てない、つまり一日中とても忙しい。お稽古事が毎日あったり、お母さんが忙しいと、子どもも緊張した状態にある。そういうことは当然、排便には影響が出る」ということでした。

 さらに一人の実例を挙げます。◯◯くんの母「7時前には家を出て、7時に登園、6時半まで保育園。(自宅に)帰ってきてもご飯とお風呂。遊ぶ時間も自由になる時間も全くなく、どのタイミングでしたらいいかわからなくなってしまった」家で排便しなくなった◯◯くん。母親は保育園でしているだろうと考えていました。しかし、◯◯くんは保育園でも全くしていませんでした。 気付いた時には、便秘は重症化していたのです。
 ◯◯くんの母「すごい重症だったよ、もう少しで手術が必要だったよと言われて、親としての責務を果たしていないと、すごく悲しくなりました」
 治療を続けて3年。 母親は◯◯君がゆとりをもって排便できる時間をつくることに努めました。今では、便秘も解消に向かっています。

勉強、勉強

 先ほどの話から行くと「便、今日」と言った方がよいのですが、「勉強しなさい」「宿題は?」「この点数は何よ!」というような言葉が、子どもが小学生になるとお母さんの口からどんどん出てくるようです。
 「勉強しなさい!」と言うと、「今からしようと思ってたのに」「先に言うから、やる気無くした」と屁理屈をこねる子もいます。でも、屁理屈ではあるのですが、実は心の中では「しなければ!」と思っている子が多いのです。ただ、上手く習慣化していないとどのように勉強を初めてよいのかわからず、勉強よりも楽しいゲームやテレビ、遊びに走ってしまいやすいのです。だから「勉強しなければいけない」という気持はあっても、親にはそう見えない行動が多すぎるのです。
 いわゆるベテラン教師というのは、こういう子どもたちの気持ちを理解して、いかに勉強に身を入れさせるか、限られた授業時間の中で勝負し、見事子どもたちにやる気を起こさせるわけです。

親の不安

 ところが親の方は、わが子だけになかなかそう客観的に見ることができず、勉強せずにゲームやテレビに集中しているわが子だけ見えてしまうのです。
 本当は親としても、そういう子どもの姿に、良きもの、良き将来を見据えたいのですが、「このままでいいのだろうか? いやだめだ!」という気持ちになり、不安になるのです。親の側の不安はどんどん膨らむものです。

 早期教育の問題が現代でも言われ続けています。英語の授業が小学校に入ってきたためになおさら「英語を早くからさせないと遅れをとる」「英語の耳を作っておかなければ」と幼い内から始めるのです。

今すべき事は?

 早期教育の是非は別にして、「幼い時にすべきことは何か?」ということの方が大事です。情操教育だ、倫理・道徳教育だ、体を鍛えることだ、運動能力を上げることだ、色々出て来ます。しかし、私は前回書きました「安心感の土台」をつくることだと思っています。

 子どもにとって、お母さん、お父さんは最高に安心できる人であり、わが家は安心できる場所であるのです。その基本的安心感をしっかり身につけることだと思います。
 お母さんやお父さんに抱きついてエネルギーを回復して、また出ていくのです。
 小学生以上になると、帰宅してホッとしてエネルギーを回復するのです。すると、何かをする力が湧いてくるのです。

大人だって必要

 私たち大人もエネルギーを必要とします。家に帰ってホッとする、自分の隠れ家を持つ、居場所をつくる、ストレス解消方法を身につけるなど色々言われます。
 私はこの聖書の言葉が大好きです。
「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。
 わたしがあなたがたを休ませてあげます。」
【マタイの福音書 11:28 】
 事実、私はイエス様のところに戻って力を回復することを知ったのです。

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