子育て通信 #52

卒園・卒業の時期

最近

 卒園・卒業の時期を迎えましたが、同時にそれは次のステップヘ進むための区切りです。それだけ子どもも発達したということであり、喜び、感謝したいと思います。

 どうしたことか最近何人もの方から、第一反抗期と第二反抗期の時期のことで相談を受けました。やはり、この時期の子育ては悩むことが多いものだと思いました。



第一反抗期に

 第一反抗期の時期は、かわいらしかった赤ちゃんが急激に反抗的な言葉や行動を現す時期で、対処の仕方に戸惑ってしまうのです。もちろん、個人差がありますからたいした反抗的行動に出ない子どももいます。すると、かなり反抗的な行動に出る子どもを持つお母さんが、あまり反抗的でない子どもをもつお母さんから話を聞くと「自分の育て方が悪いのだろうか?」と悩んでしまうのです。

 第一反抗期の出方には男女差もあります。前にも書きましたが、男の子は男性ホルモンの「テストステロン」が幼児期にかなり出るためになかなか落ち着けないのです。その幼児期に向かう時期で、まだ動きはましですがそれでもかなり動き回ります。やはり男の子は女の子より全体的にそういう行動は多いでしょう。

 また、女の子の場合はお母さんと同性であることからわりとわかりやすいのですが、男の子は異性であることもあってなかなかわからないものなのです。



第二反抗期に

 第一反抗期が、かわいらしかった赤ちゃんから反抗的な行動に出る時期だと言いましたが、第二反抗期はだいたい中学生の頃にあります。比較的親の言うことを聞き、親も楽だった小学生時期を過ぎて急に反抗的になる時代です。第二反抗期は子どもから大人になる思春期にあるものです。思春期を上手く乗り越えないと本人も家族も大変だと思います。

 第一反抗期はまだ、小さな子どもですから押さえつけることもできます。しかし、第二反抗期の時期は子どもの方が親よりも体格も立派になっていたり、力も強かったりして、とても押さえつけることができないものです。それでも小学生時期に押さえつけて何とかやってきた親はまだ抑えが効くと思ってしまうのです。確かに強い親で、比較的おとなしい子どもは親の言いなりになります。いわゆる聞き分けのよい「よい子」として過ごします。ですから親の方も、「うちの子はいい子です」と堂々と言ったりするものですが、その子の内には火山のマグマが噴火するのを待っている状態かも知れないのです。少しずつ噴火させている一般的な反抗期の場合は、この時期を過ぎていきますと「一人前」の大人に近づいていきます。しかし、噴火が無く、ため込んでいる子どもだと、それが大噴火することがあるのです。突然、親に向かって「バカ野郎!」「おまえが悪いんだ!!」「オレをこんな風にしたのはおまえだ!」等々。さらに困るのは、そこで親に向かって握り拳を振り上げる子どもです。これが結構あるのです。もっとひどくなると包丁を持ち出します。バットを振りまくります。窓ガラスを割ったり、テーブルの上のものを落としたり、親を驚かせます。そして、その包丁やバットを真剣に親に向けるとこれは困りものです。

 暴力や包丁を持ち出したりすれば、親は逃げた方が良いと思われます。親の方は子どもを信じていて「うちの子は包丁で刺すことはしない」と思っていても、カーッとなって自制できなくなっていると何が起こるかわかりません。子どもが親を刺してしまったら刑事事件にもなり、子どもにとっても取り返しのつかない心の傷を負うものです。子どもが心に傷を受けないように、「逃げる」ことも大切だということです。



基本的な事って

 「どうして、こんなことになってしまったのか?」と嘆かれる親御さんをたくさん見てきましたが、みんな事情は違います。ですから、解決策もみんな違うわけです。ただ、思春期と第二反抗期というのは個人差はあってもたいていの子どもにあるもので、どのようにその時期に向かうのかを知っておくだけでも心の動揺は違います。

 いわゆる予防をしておくことは可能です。また、予防していても思春期にとんでもないことをしでかすこともあります。が、解決は比較的楽なことが多いのです。「思春期」や「反抗期」について少しでも学んだ私は、子どもたちがそん時期を迎えた時に無用な親子のトラブルを起こさないために「子育ての会」を開いてきました。

 私はこんな風に考えています。神様が人間の発達をこのようにしてくださったのだから「思春期」はとても大事な時期であるということ。子育てをしながら自分と神様の愛の関係を学ぶものであり、互いに愛に満たされていくためのものであると。第二反抗期は国によっては「無い」というところもあるらしいのです。これは文化・社会との関係で生まれたものかも知れません。そういう、人間と文化・社会の関係からも人間とは何か、子どもとは何か、自分とは何かを探り求め、「神様のかたちに似せて造られた」という私たちをよく知って、良き子育てをし、良き人生をおくることが願いです。





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