子育て通信 #91

最高のプレゼント

ゲームの危険性

 先日、ゲームによってもたらされる危険性をお話ししましたら、かなりの反響を呼びました。まず、何人もの方からその時に紹介した本をもう一度教えて欲しいと言われました。その本というのは「脳内汚染」(岡田尊司著 文春文庫)です。この本の他に、「脳内汚染からの脱出」(岡田尊司著 文春新書)、「ゲーム脳の恐怖」(森昭雄著 生活人新書・NHK出版)があります。

ゲームは悪いのか?

 もうだいぶ前の事になりますが、「ゲーム脳」「携帯脳」という言葉が使われるようになって、ゲームや携帯メールを長時間する子どもに対する警告がなされました。ゲームでも人を殺すゲームなどのように親として首をかしげてしまうゲームは確かに悪いことはわかります。しかし、ゲーム感覚で勉強のできるゲームソフトもあります。どうしてもそういうソフトに関しては擁護したくなります。親としても、この時代に子どもに「ゲームをするな!」と強く言えなくなっているからです。

 果たして本当にゲームは悪いのでしょうか?

 これはゲームに限らず、テレビ、マンガなどでも度々論争となりました。

 私が子どもの頃にはもちろんゲーム機はありませんでした。仕事をする年代になって、インベーダーゲームが流行ったのです。ですから、私が子どもの頃はテレビやマンガが問題になりました。「マンガばっかり読んでると頭が悪くなる」と何の根拠も無しに言われたものです。そして、テレビですね。「ひょっこり ひょうたん島」等が問題になるということはまず無かったと思いますが、「ドリフの●●」という番組などは、「見てはいけない」と言われたことがあります。現代では「クレヨンしんちゃん」もよく問題になります。

どこに問題があるのか?

 こうしたテレビやマンガの問題は何でしょうか? 本当に悪いものなのでしょうか? この答はかなり難しいと言えます。

 例えばゲームにしても、その影響で問題行動を起こした少年もいれば、何の影響も受けない少年もいます。ソフトの問題なのか? 時間の問題なのか? それとももっと別の所に問題があるのか? 色々と仮説は出されますが、まだ本質を突いた答は出ていないと思われます。

 ただ、現実にゲームを長時間する子どもの脳は、特に前頭前野部という考える脳の部分が働かなくなっているというデータが上がっています。それと殺人ゲーム、格闘ゲームを長時間している子どもは、攻撃的な行動に出ることが多いことも報告されています。殺人事件を起こした多くのケース、アメリカでの高校生銃乱射事件などでも、その少年達が長時間そうしたゲームにはまっていたことがわかっています。(詳しいことは「脳内汚染」を読んでいただくとよくわかります)

 これだけゲームの問題が出てくると、マンガなんかは表に出なくなりました。むしろ最近では「マンガは良い」とさえ言われています(もちろんマンガの中身によりますが)。読むということで頭が働くといわれるのです。しかし、ひどいマンガがあります。20年程前に子どもが落としていったマンガ本を拾いました。すでにその子はいなくなっていました。中を見るとなんと性的にひどいマンガでした。すぐにゴミ箱へ捨てました。正直、ビックリしました。わずか数ページ、ペラペラとめくっただけでも驚くような内容でした。それを子どもが読んでいるとすると大変だと思いました。過激な性情報を受けとって、子どもの頭の中はどんな風になっているのでしょうか?

幼児期の脳には・・・

 クリスマスやお正月、子どもたちはプレゼント、お年玉をねだり、必ずと言ってよいほどゲームを求めるのでは無いでしょうか?

 私の子ども時代の「ゲーム」と言えば「人生ゲーム」や「オセロ」でしたが、今はテレビゲームやプレステ、ゲームボーイ等です。一度与えたら最後、たいていはのめり込みます。「30分だけ」がいつしか、2時間にも3時間にもなってしまいます。

 問題はこのへんにあるようです。30分以内のゲームなら大丈夫なのでしょうか? いいえ、内容によります。30分以上でも内容によっては問題ないかも知れません。

 ゲーム脳、携帯脳の問題は考える脳、前頭前野が使われなくなっているという問題でした。つまり、考えられない子どもたちになっているということです。勉強だけではありません。人の気持ちも考えられない、自分のすべきことも考えられないということです。

 テレビやマンガも問題が無いわけではありません。中身の問題。そして、一方的に見ている事の問題。考えない頭ができていったのでは困ります。

 ゲームの問題はゲームを始めた年齢にもあるようです。かつて、幼児期に万引きを始めた子どもはなかなか万引きをやめさせることができないという話を聞きました。また、イタリアの問題でスリをする子どもがたくさんいるらしいのですが、その子達の多くは親がスリで、親を見て覚えていくと言います。何度も捕まっては少年院に入り、更生したかと思いきや、戻ってくるとまたスリを働くそうです。幼児期に始めた悪い習慣はなかなか根本的に解決できないようです。それだけ幼児期の脳は大事なのでしょう。

良いプレゼントを

 クリスマスやお正月、子どもにプレゼントが贈られるのでしょうが、欲しがるから与えるのでは無く、「本当にこの子にとって良いものかどうか?」と、親の方も頭を働かせてみる必要があるのではないでしょうか。

 子どもの時、私へのクリスマスプレゼントはたいていプラモデルでした。それで大喜びしていました。でも、友人の家に行ったら、電気で動くHOゲージという鉄道模型(かなり成功で高価)をプレゼントにもらったと言って喜んでいました。もうサンタクロースを信じていない時でしたので、双方の家庭の経済力を感じただけですが、その鉄道模型で遊ぶと欲しくてたまらなくなりました。

 しかし、もう一人の友人はプレゼントらしいプレゼントがもらえなかったようでした。子ども心に、プラモデルをもらった自分が贅沢をしているような気がしたのを覚えています。

 欲しくても買ってもらえない、という経験はとても良いものだと後で知りました。そして、人のものを羨むことよりも、与えられたもので満足することはもっと後で知りました。その土台は幼児期にあったような気がします。

神様からのプレゼント

 神様が私たち人間にくださったプレゼントは実にたくさんあります。この宇宙、地球もそうですし、空気も水も太陽の光も、私たちの命もそうです。家族も友人もそうです。

 そして、私たちの罪の問題解決のためにイエス様をくださったのです。イエス様の十字架は私たちの罪の身代わりです。このプレゼントは最高としか言いようがありません。最高のプレゼントです。

 お母さんのいない子が、「どうして僕にはお母さんがいないの!」とお父さんに怒ったのですが、お父さんは「おまえが生まれる時、大変だった。おまえの命か、お母さんの命かどちらかしか救えないと。お母さんはおまえの命を救ってくれと願って、おまえを生んで死んでしまった」と聞いて、見たことの無いお母さんに心から感謝したそうです。命というすばらしいプレゼントをいただいたのです。

 イエス様の十字架は私たちが生きるために与えられた身代わりでした。このイエス様が天国を離れて地上にお出でになったのがクリスマスです。神様からの最高のプレゼントです。考えに考えられた結果、人類に与えられたプレゼントです。人を生かすプレゼントです。

 私たちも子どもに与えるプレゼントは心のこもった、しっかりと考えたプレゼント、子どもを生かすようなプレゼントをしたいものです。

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