Ⅰサムエル17:45-49

本当に強い子ども

礼拝メッセージ

説教者:藤井師
   2023/11/5 礼拝説教
【テーマ】  子ども祝福式
【説教題】 「本当に強い子ども」
【聖書箇所】 Ⅰサムエル17:45-49

17:45 ダビデはペリシテ人に言った。「おまえは、剣と槍と投げ槍を持って私に向かって来るが、私は、おまえがそしったイスラエルの戦陣の神、万軍の【主】の御名によって、おまえに立ち向かう。
17:46 今日、【主】はおまえを私の手に渡される。私はおまえを殺しておまえの頭を胴体から離し、今日、ペリシテ人の軍勢の屍を、空の鳥、地の獣に与えてやる。すべての国は、イスラエルに神がおられることを知るだろう。
17:47 ここに集まっているすべての者も、剣や槍がなくても、【主】が救いをもたらすことを知るだろう。この戦いは【主】の戦いだ。主は、おまえたちをわれわれの手に渡される。」
17:48 そのとき、そのペリシテ人はダビデの方に近づき始めた。ダビデは、すばやく戦場を走って行き、ペリシテ人に立ち向かった。
17:49 ダビデは手を袋の中に入れて、石を一つ取り、石投げでそれを放って、ペリシテ人の額を撃った。石は額に食い込み、彼はうつぶせに地面に倒れた。

Ⅰサムエル17:45-49

○ ヒーローものの番組はいつの時代にも続きます。私がうっすら覚えているのは月光仮面が最初です。ウルトラマンも喜んで観てました。マグマ大使なんてご存知でしょうか? 仮面ライダーあたりになるとわからないです。逆にセーラームーンは知っています。みんな、悪い者をやっつけるのです。その点では水戸黄門も同じかと思います。

聖書の中にもヒーローがいますが、その一人がダビデです。かつてリフレッシュの会に「ダビデとゴリヤテ」の絵本を持っていきましたら、子ども達は気に入ったらしく、何度も「もう一度読んで!」と頼まれました。そういう子ども達も大好きな少年ダビデです。

羊飼いの少年ダビデ

ダビデはいつも羊を守った

    1.サムエルは子どもの時に神の声を聞き、イスラエルの最後の士師となりました。ダニエルは子どもの時にバビロン捕囚でバビロンに連れて行かれましたが、信仰を失わず、すばらしい働きをしました。イエス様に5つのパンと2匹の魚を差し出したのも少年でした。聖書の中には少年たちが活躍している姿が見えます。

    2.ダビデは子どもの時に羊飼いをしていました。大人の人に交じって羊を守っていました。特に戦いで大人の人がかり出されると少年の羊飼いダビデの働きは責任がかかっていたことと思います。彼は杖と石投げを使って羊を守り、悪い動物をやっつけました。

ダビデは竪琴が上手だった

    1.ダビデは竪琴が上手だったみたいです。今の楽器ではギターに相当するかも知れません。野原で悪い動物が羊を狙わないときにはダビデは竪琴を弾いて神様を賛美していました。昔から歌い継がれたユダヤの賛美もあったでしょうけれど、彼が作った賛美もあったようです。

    2.彼の竪琴は神様を賛美するすばらしい楽器でしたが、羊たちはその音色を聞いて穏やかに過ごせたと思います。後にサウル王が悪霊につかれたときにはダビデの竪琴(賛美)で悪霊が出て行くのです。(賛美には悪霊を追い出す大きな力があります)

ゴリヤテをやっつけたダビデ

ゴリヤテに勝るイスラエル人はいなかった

    1.イスラエルがペリシテ人に攻められて大変な事態が生じました。若い人たちは兵士として徴集されました。ダビデのお兄さん達(7人と言われています)も戦いのために戦地へ行きました。そこでペリシテ側からはゴリヤテという巨人が登場し、1対1の戦いを挑んできました。

    2.度々ゴリヤテはイスラエルをののしりますが、サウル王にも対策がありませんでした。誰も戦う勇気が無いのです。それは大人として常識的な判断ではあったのです。ペリシテ人はペリシテの神がイスラエルの神よりも強いと思い込んでいますから、イスラエルが降伏するのは時間の問題だと思って悠々と待っていました。

ゴリヤテよりはるかに小さなダビデが勝った

    1.ある日、兄達に食べ物を届けに行ったダビデはこのゴリヤテがイスラエルの神を嘲っている言葉を聞いて腹を立て、ゴリヤテをやっつけるとサウル王に言います。彼の若さ故の純粋さから出ているのですが、そこには純粋な信仰もあるわけです。

    2.サウル王はもちろん、こんな少年がゴリヤテに勝てると思わなかったのですが、ダビデの力強い言葉にダビデを用いることを決めました。そこでダビデはゴリヤテに立ち向かいますが、羊を守っていたときと同じ、石投げを使いました。それが一発で眉間に命中してゴリヤテはやられてしまいました。つまり、イスラエルの勝利です。一気に形勢は逆転。ダビデのお陰でイスラエルが勝利しました。

神様を愛するダビデ

ダビデは毎日神を礼拝していた

    1.なぜダビデは巨人のゴリヤテに勝つことができたのでしょうか? 彼が神を信じているからですが、それなら他のイスラエル人だってそうだったでしょう。ダビデは石投げを見事に使いこなし、普段からライオンや熊など猛獣をこの石投げでやっつけてきたのです。一発で仕留めるだけの技術を身につけていました。

    2.そして、少年ですが、彼は神様の臨在を感じ取れる霊的感覚を持っていたようです。それは幼い時から大人から教えられたことであり、神の言葉もかなり覚えていたと思います。彼は神を礼拝する少年でした。何よりも神が第一のダビデですから、ゴリヤテの口から神の悪口が出ると腹を立てたのです。神の栄光を汚すことを許せなかったのです。

ダビデは神様に祝福されていた

    1.また羊飼いをしていたので、ダビデは自分が羊を命がけで守っているように、神がダビデを守ってくださっていることを実感していたのです。子どもは親が自分を愛してくれていることを体で実感しているので、神に愛されていることを理解していくのです。

    2.神様に祝福されている子どもが本当に強い子どもです。今の世の中、子ども達を悪に誘惑するものがたくさんあります。これらに打ち勝つのはダビデが幼い時から神を賛美し、御言葉を覚え、羊を守ったように、子ども達が神を礼拝することで真に強い子どもになれるのです。

★ 子ども祝福式をしますが、神は子どもだからと言って見下げるお方ではありません。子ども達の純粋な信仰、ダビデのように素直な信仰を喜ばれます。子ども達も大変な時代です。でも、その中で本当に強い子どもというのは神を愛している子どもです。神を愛する子どもを育てていきましょう。