心の闇に光が！

礼拝メッセージ

説教者：藤井師
2023／11／26 礼拝説教
【テーマ】　　闇は光に打ち勝てない
【説教題】　「心の闇に光が！」
【聖書箇所】　Ⅰサムエル１８：５－１４

18:5 ダビデは、サウルが遣わすところどこへでも出て行き、勝利を収めた。サウルは彼を戦士たちの長とした。このことは、すべての兵たちにも、サウルの家来たちにも喜ばれた。
18:6 皆が戻り、ダビデがあのペリシテ人を討ち取って帰って来たとき、女たちは、イスラエルのすべての町から、タンバリンや三弦の琴をもって、喜びつつ、歌い踊りながら出て来て、サウル王を迎えた。
18:7 女たちは、笑いながら歌い交わした。「サウルは千を討ち、ダビデは万を討った。」
18:8 サウルは、このことばを聞いて激しく怒り、不機嫌になって言った。「ダビデには万と言い、私には千と言う。あれにないのは王位だけだ。」
18:9 その日以来、サウルはダビデに目をつけるようになった。
18:10 その翌日、わざわいをもたらす、神の霊がサウルに激しく下り、彼は家の中で狂いわめいた。ダビデはいつものように竪琴を手にして弾いたが、サウルの手には槍があった。
18:11 サウルは槍を投げつけた。ダビデを壁に突き刺してやろうと思ったのである。ダビデはサウルの攻撃から二度も身をかわした。
18:12 サウルはダビデを恐れた。それは、【主】がダビデとともにおられ、サウルを離れ去られたからである。
18:13 サウルはダビデを自分のもとから離し、彼を千人隊の長にした。ダビデは兵の先に立って行動した。
18:14 【主】が彼とともにおられたので、ダビデは、行くところどこででも勝利を収めた。

Ⅰサムエル１８：５－１４

○　「サタン(悪魔)はいるのか？」という議論はクリスチャン学者の中でも意見が分かれる内容ですが、聖書に書かれているとおり、サタンはいると私は信じています。そして、サタンは神を愛さない存在だということです。このサタンが悪霊どもを従えて人間にも働きかけてくる話が聖書には出てきます。今日のテキストもサウル王に働きかけている悪霊が見えます。

ダビデを狙うサタン

ダビデを妬むサウル

    １．少年ダビデはゴリヤテとの戦いに勝利を収めてから兵士として働き、行くところ行くところで勝利を収めました。初めは勝利をもたらすダビデを喜んでいたサウルも、　18:7 女たちは、笑いながら歌い交わした。「サウルは千を討ち、ダビデは万を討った。」　という人々の声にダビデを妬み出しました。そして殺意を抱くようになるのです。

    ２．ここにサウルの問題が見受けられますが、これはサウルに限らず誰にでも起こってくる感情かも知れません。自分より秀でたところがある人を妬み、その存在さえも気に入らなくなるのです。挙げ句の果ては消し去ってしまいたいという恐ろしい感情さえも湧き起こってくわけです。

人の弱みにつけ込むサタン

    １．サタンはそういうサウルを見逃しませんでした。もともとサタンはイスラエルの存在を疎ましく思っていて、消し去りたかったのです。サタンはペリシテ人との戦いでゴリヤテによって簡単に勝利を得られると思っていたのに、何と番狂わせが起こってしまいました。神はダビデという少年によってペリシテを破ってしまわれたのです。

    ２．腹を立てたサタンも黙ってはいません。今度は、妬みの気持ちを激しく燃やしだしたサウルに目をつけたわけです。イスラエルに勝利をもたらすダビデをサウルによって殺してしまおうと考えたわけです。　18:10 その翌日、わざわいをもたらす、神の霊がサウルに激しく下り、彼は家の中で狂いわめいた。ダビデはいつものように竪琴を手にして弾いたが、サウルの手には槍があった。18:11 サウルは槍を投げつけた。ダビデを壁に突き刺してやろうと思ったのである。ダビデはサウルの攻撃から二度も身をかわした。　と、サウルは悪霊によってダビデ殺害を実行に移し、槍を投げつけてきました。しかし、ダビデは神に守られています。二度も身をかわして、ダビデは難を逃れることができました。

サタンはダビデを殺せない

    １．サウルにとってダビデは脅威となりました。　18:12 サウルはダビデを恐れた。それは、【主】がダビデとともにおられ、サウルを離れ去られたからである。　サタン・悪霊どもにとってダビデは神の臨在そのものでした。サウルがダビデを怖れるのはサタンが神を畏れるのと同じだったわけです。私達も神の臨在に満ちているなら、サタンを恐れる必要はありません。

    ２．悪霊につかれているサウルは神の守りが鉄壁なダビデを自分のそばに置いておきたくはありません。できることなら戦いの最前線で死んでしまえばよいと考えました。そこで、　18:13 サウルはダビデを自分のもとから離し、彼を千人隊の長にした。ダビデは兵の先に立って行動した。　と敵地へ乗り込ませるのですが、　18:14 【主】が彼とともにおられたので、ダビデは、行くところどこででも勝利を収めた。　と、サタンの策略は全く功を奏しません。神の力の前にサタンの力は無力なのです。

    ３．サタン(悪魔)は人殺しです　ヨハネ8:44 悪魔は初めから人殺しで、真理に立っていません　と書かれているとおりです。サタンはサウルを使ってダビデを殺し、イスラエルを無くそうとしているのです。サウルはダビデを殺そうとしますが、一方ダビデにはサウル王に対してそんな気持ちはありません。

イエスを狙うサタン

赤ちゃんイエスを狙うサタン

    １．時代はそこから1000年近く後のこと、イエスが生まれて間もなくの話です。当時ユダヤの王としてローマ帝国から任されていたヘロデ王は王位を自分から奪う者が生まれたと思って恐れを抱きます。彼は自己保身のためにイエス殺害を計画しました。ここにも、サタンが救い主を殺し、イスラエルを無くそうとしている構図が見受けられます。

    ２．このサタンの策略のためにヘロデ王が用いられるのです。サタンは権威が好きなようです。権威を持つ王を使って赤ちゃんイエスを殺させようとしたのです。サタンも神の権威に勝つことができないのを知っています。神の権威に妬みをもつサタンは、王としての権威を使って自己保身を図るヘロデ王を用いるのです。

    ３．常に悪魔はイエス・キリストの救いを実現させないようにと働いているのです。そのために現代も私達にわからないように様々な人を用いていると思われます。権威、自己保身、妬み等々、サタンは人の心の闇に入り込んでくるのです。

  私達を狙うサタン

    １．しかし、そんな闇にさえ光を投げ込まれるのが神です。天地創造の始めに「光あれ」と言われた神は今も人々の心の闇に「光あれ」との言葉を投げかけておられます。その言葉を信じて心に受け入れるならば(心の扉を開いて神の光を受け入れるなら)、ダビデのように　【主】が彼とともにおられた　人となり、　ダビデは、行くところどこででも勝利を収めた　ように私達も(サタンに対して、罪に対して）勝利を収めるのです。

    ２．サタンは光を求める人々を惑わすためにまやかしの光を用意し、人々をそちらに導き、神から引き離そうとしています。まやかしの光は色々です。「お金さえあれば幸せになる」と思い込ませると、お金がまやかしの光となりますし、宗教だってまやかしの光になります。学歴、権威、スマホ？等、何だってまやかしの光にしてしまうでしょう。

    ３．しかし、真の光を知った者にはそんなまやかしの光に惑わされたりはしません。イエスを見上げて生きていくとサタンも近づけないのです。　ヨハネ1:5 光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。　とあるとおりです。サタンは神に打ち勝てません。

●　サウルも神に助けを求めれば良かったのですが、自分の王としての権威にしがみついたのでしょうか、サタンに用いられてしまいました。神に助けを求めれば良かったのです。