イエスを離れないことが祝福

礼拝メッセージ

 2024/9/15 礼拝説教
【テーマ】  祝福される人とは?
【説教題】 「イエスを離れないことが祝福」
【聖書箇所】 ヨハネ3:1-16

3:1 さて、パリサイ人の一人で、ニコデモという名の人がいた。ユダヤ人の議員であった。
3:2 この人が、夜、イエスのもとに来て言った。「先生。私たちは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っています。神がともにおられなければ、あなたがなさっているこのようなしるしは、だれも行うことができません。」
3:3 イエスは答えられた。「まことに、まことに、あなたに言います。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」
3:4 ニコデモはイエスに言った。「人は、老いていながら、どうやって生まれることができますか。もう一度、母の胎に入って生まれることなどできるでしょうか。」
3:5 イエスは答えられた。「まことに、まことに、あなたに言います。人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできません。
3:6 肉によって生まれた者は肉です。御霊によって生まれた者は霊です。
3:7 あなたがたは新しく生まれなければならない、とわたしが言ったことを不思議に思ってはなりません。
3:8 風は思いのままに吹きます。その音を聞いても、それがどこから来てどこへ行くのか分かりません。御霊によって生まれた者もみな、それと同じです。」
3:9 ニコデモは答えた。「どうして、そのようなことがあり得るでしょうか。」
3:10 イエスは答えられた。「あなたはイスラエルの教師なのに、そのことが分からないのですか。

3:15 それは、信じる者がみな、人の子にあって永遠のいのちを持つためです。」
3:16 神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

 新改訳2017
ヨハネ3:1-16

○ 本日は75歳以上の方のシルバー祝福式をします。
  聖書に年配者はたくさん登場しますが、その中から今日はニコデモを取り上げました。さて、彼はイエスから祝福されたのでしょうか?

イエスを離れないことが祝福

祝福される人はイエスに出会った人

真面目なシルバー・ニコデモ

    1.ニコデモはユダヤの指導者です。エリートで、まじめで人望の厚い人でした。彼はユダヤ人の作ってきた掟を守ることが神に喜ばれることと教えてきた人です。しかし、年をとって死が近づいて来ると、自分自身の死後が不安になったようです。彼は真面目だからこそ自分が教えていたことが本当に正しかったかさえ気になったのでしょう。

    2.悩んだところで、正しい教えをくれる人はいません。ニコデモが教える側のトップクラスなのですから。そこにイエスが現れたとしても、他の指導者が敵対視しているようなイエスに個人的に聞きに行けませんでした。そこでこっそりイエスに会いに行くのです。

イエスに出会うと人生観が変わる

    1.イエスが登場しなければそんなに悩むことは無かったかも知れませんが、彼はイエスの話をどこかで聞いて、自分の教え、考えそのものに疑問が湧いたのでしょう。イエス様と会ったがために悩み始めたのです。

    2.私たちもイエスの話を聞くことで良い悩みが生まれるものです。できれば若いうちにイエスの話を聞いたほうがいいですね。 伝道者12:1 あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また「何の喜びもない」と言う年月が近づく前に。

    3.人は知らないとそれなりに大きな問題を感じないまま過ごすものです。ところが新しく何かを知ることで心が騒ぐのです。私はずっと進化論が正しいと思ってきました。つまり神がこの世界を造られたなんていう話はばかげていると思いこんでいました。ところが神の存在を知って、イエスを知って人生観が変わりました。

祝福される人は新しく生まれた人

新しく生まれる?

    1.ニコデモに対してイエスは早速本質的な話をされました。 「人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」 と。ニコデモには新しく生まれるという思想はありませんでしたから、全くとんちんかんな聞き方をしています。 3:4「人は、老いていながら、どうやって生まれることができますか。もう一度、母の胎に入って生まれることなどできるでしょうか。」 と。

    2.そこで、イエスは 3:5 「まことに、まことに、あなたに言います。人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできません。3:6 肉によって生まれた者は肉です。御霊によって生まれた者は霊です。 と教えられました。ニコデモはこの言葉を理解したでしょうか?

水と御霊によって入れるところ

    1.ユダヤ人の気になる「神の国」に入るには 水と御霊によって生まれなければ できないことです。では、「水」は何かというと「洗礼」のことです。つまりイエスが私の身代わりに死んでくださったことを信じる信仰告白です。「御霊」はイエスを信じる人の内に住んでくださる神の霊です。イエスを信じる人の内側に間違いなく聖霊なる神は宿るのです。

    2. 風は思いのままに吹きます。その音を聞いても、それがどこから来てどこへ行くのか分かりません。御霊によって生まれた者もみな、それと同じです と、ニコデモにはわからなかったのです。神の霊の働きを人は理解できません。しかし、神の国から来られたイエスの言葉は正しいのです。

祝福される人はイエスを離れない人

信仰はハートでわかるもの

    1.「この顔にピンときたら」というポスターを交番の前で見たことはありませんか? 顔にピンとくることもあるのでしょうが、ハートにピンとくるものもあるのです。ニコデモはイエスの言葉を理解できたわけではありませんが、ハートにピンと来たのです。

    2.ニコデモはイエスからひどい言われ方をしたように見えますから、怒って帰ってしまう可能性がありました。しかし、彼は真実を知りたかったので、イエスから離れませんでした。ハートにピンときたから離れなかったのです。信仰というのはハウツーの世界ではありません。ハートにピンと来る世界なのです。

ニコデモはわかった

    1.ニコデモはその後もイエスの話をあちこちで聞いたと思います。他の律法学者・パリサイ人と違って悟るまで着いて行こうとしたのです。彼は後にイエスの弟子になっています。ある日、ニコデモのハートにピンと来たのです。

    2.もちろん、ピンと来るだけではダメです。人間は神から考えるように造られています。ピンと来たことが正しいかどうか考えるのです。考えるためには知識も必要です。ニコデモは聖書をよく知っていましたから、イエスは救い主だとピンと来たのです。私たちもしっかり聖書を知ることが大事です。

● 年をとると若い時とは違う感性が働くと言います。若い時にピンとこなかったことが年をとることでピンと来たりするのです。特にそれがイエスに対してだと素晴らしいですね。

★ ニコデモはイエスにシルバー祝福式をしてもらったかというとそういう感じではなかったようです。しかし、彼はイエスを離れなかった。これこそが神からの祝福なのです。何か世的にプレゼントされて祝福されるというよりも大事なこと、それがイエスを離れないということなのです。それこそが祝福です。