子どものイライラ

子どものイライラ

子育て通信

コロナで迎えた新年

 あけまして、おめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。
 コロナで明け暮れた昨年、「コロナ太り」「コロナ離婚」など残念な言葉がいくつも出てきましたが、人々の心にも大きな影響を与えたコロナ。
 年配者で外に出るのを恐がったために歩く力を失った人もいます。
 感染した家族がいたため、近所に謝り回って、さらにその地域に住めなくなって引っ越しした人もいると聞いています。
 大学に入学したばかりの学生が、まともに授業を受けることができず、オンライン授業に辟易としてしまったケース、大学に行けないために田舎に戻ったものの、授業再開があることを信じて家賃を払い続けたケース、学生達の心もかなりの痛手を受けました。
 もちろん子ども達もです。学校、幼稚園に行けなかった長い期間。行けるようになっても、歌ってはいけない、しゃべってはいけないとか、友達と触れ合うことも禁じられたり、思いきり外で遊ぶこともできなかったりと、誰もが子ども達の心を心配しました。

子ども達の異変

 都会の子ども達はもともと、野山を駆けまわるような遊びをほとんど知りませんが、さらに今回のコロナで家の中にいることが多くなり、ゲーム機で遊ぶことが増え、オンライン授業でパソコン、タブレットを見る時間が一気に増大しました。
 ITに強くなるのは良かったかもしれませんが、子ども本来の活動が薄れてしまったことが気がかりです。
 そして、昼間に思いきり遊べない、体を動かせないことによって不規則な生活時間になり、睡眠の質が落ちて閉まっている子どもが多くなりました。寝不足だけではありません。朝にスッキリと起きられなくなっているのです。起きてもボーッとしている子もいます。

子どものイライラ

 こうした身体の問題は心の問題と切り離せません。
 以前から私が心配している、子ども達の心の問題、ストレス過剰、イライラした子ども達が増えていることなど、そこに加えて「発達障害をもつ子どもが増えている」というような報告がなされたりすると、何からどう手を着けていけば良いのか分からなくなります。
 新中野キリスト教会では「子どもセンター」という2-3歳児、7名の保育(月・水・金曜日 9:00-13:30)をしていますが、良い保育士に恵まれてノビノビしています。私はその子達と会う時間は限られていますが、私も楽しくこの子達と接することができています。
 私が男だからか、特に男の子は私を見つけると叩きに来ます。もちろん、それは悪い意味での「叩き」ではありません。いわゆる子どもの愛情表現です。
 しかし、子どもが親を叩く場合、単に愛情表現でない「叩き」があります。それは多くの場合、「わかってほしい」という訴えです。

子どものかんしゃく

 以下の記事を見つけましたので、掲載します。(出所を見失いましたが、良いアドバイスです)


子供のかんしゃく、放置はNG!ベストな対処法は?

子どもが起こす癇癪(かんしゃく)の意味とは?

 子供の行動の裏には必ずメッセージがあります。悪いことと自覚しているのに、「叩く」「物を投げる」等するケースのメッセージは大きく分けて二つ。
 一つ目はママからの注目を求める時、二つ目は上手に気持ちを表現できない時です。癇癪を起こしている時、実は一番困っているのは子供自身。やりたくてやっているわけではないのです。

癇癪の放置はNG! 放って置かれるとママが容認しているとの誤解に

 まずは癇癪を放置した場合にどうなるか、しっかり押さえておきましょう。子供は経験を通じて、たくさんのことを学習していきます。もし、「癇癪を起こせばママが来る」「椅子を倒せばママが気がついてくれる」と学習すれば、ママを呼ぶために、その方法を選び続けるのです。
 「悪いことをすればママがかまってくれる」と学習した結果として、子供の月齢が上がるにつれ、行動が派手になっていきます。子供の癇癪をそのまま放っておくことは、子供にとって「ママはこの行動を容認している」というメッセージなのです。

癇癪が及ぼす子供の心への影響……自己肯定感の低下を招く

 癇癪を放置することで、更に行動化が進むというお話をしましたが、もっと注意すべき点は子供の心への影響です。
 子供自身が困っている気持ちを上手に表現できず、「悪いこと」を繰り返せば、大好きなママから怒られる回数は増えてしまう。
 ママに「理解してほしい」「共感してほしい」という想いは受け止めてもらえずに、怒られる回数が重なると「自分は悪い子」というセルフイメージが子供の中に育っていきます。これは自己肯定感(自分が価値がある人と認識したり、自分の存在を大切に思う気持ち)を下げることにつながりかねません。

癇癪が起きた!親が一番にやるべきことは?

 癇癪が起きたその時、どうしても反射的に口で注意しがちです。でも、「やめなさい! 」と声をかけて子供はやめるでしょうか? それでやめるようなら、この記事をここまで読んではいないはず。
 効き目のない関わりはやめて、子供の癇癪がはじまったらすぐに子供のそばに行き、しっかりと抱きしめ、手を握ってあげます。子供に触れることで行動を止めてあげるのです。もし暴れてしまうくらいに激しい時には、危険回避の為に子供の手と足の行動を制限するように抱きしめるのも有効です。

子供が癇癪を起した気持ちを代弁する

 抱きしめたあとは、子供の気持ちを受け止めましょう。「○○が嫌だったかな?」「□□がしたかったかな?」ママが思い当たる理由を言葉のシャワーにして伝えると、子供はママが自分を理解しようとしてくれていることを感じられます。
 そのプロセスを通じて、感情を言葉で表現することを学び、自分が本当に望んでいたことに気づけるようになります。

感情の新しい表現方法の提案をする

 気持ちを代弁したあとは、これから同じような気持ちになった時どうしたらいいか、話をしてみましょう。ママを呼びたい時に癇癪を起こしている時には、望ましい行動で呼ぶことを提案していきます。

<例>

  • 「ママのことを呼びたかったら、パンチじゃなくて、ママの肩をトントンってできる?」
  • 「嫌なことがあったから、『お話を聞いてほしい』って言ってくれる?」

また、上手に気持ちが表現できずに癇癪を起こしている子のケースでは、「気持ちがモヤモヤする正体には名前がある」と伝える所から始めましょう。今自分に起きていることが何か、子ども自身が知ることはとても大事なことです。感情には名前があり、その気持ちを大切に扱うことを小さい時から学習することで、セルフコントロールの力が身につきます。

<例>

  • 「『悲しい気持ちになったよ』って言うのはどう?」
  • 「『今怒ってるよ!』って教えてくれる?」

子供の力に合わせた気持ちの表現方法を、一緒に考えて次に繋げていきます。ここでのポイントは、ママが行動を指示したり、決めたりするのではなく、「子ども自身が決める」ということです。自己決定により再び同じ場面になった時に、ママと一緒に決めた「新しい方法」を思い出す可能性が高まります。

気持ちの表現がデキる子に育てよう!

 癇癪は子供にとってもつらく苦しいもの。新しい方法が楽だとわかれば、癇癪を起こす必要がなくなります。また自分の気持ちを表現できるのは子供の自信につながり、自己肯定感を高めてくれるとも言えるでしょう。
 癇癪は長い子育ての中ではほんの一時のもの。ただ過ぎるのを待っても良いことはありません。この瞬間を「今が関わるタイミング! 」と押さえて、ピンチをチャンスに! 一緒にそのプロセスを味わうことで、子どもとの関係が更に深まっていくのです。



 この記事は相当前の記事なのですが、このコロナの時期にもしっかり当てはまっていると思います。

 イライラした子どもに、親の方もイライラしてしまいがちですが、まず抱きしめて受け止めてみたいものです。そして、穏やかにお話をしてみましょう。

 聖書にこんな言葉があります。

怒りを遅くする者には豊かな英知がある。気の短い者は愚かさを増す。

箴言 14:29

 コロナで大人も子どももイライラしがちになっていますが、他の人との濃厚接触はできないまでも、我が子は抱きしめて、穏やかに話をしてみたいですね。

子育て通信

Posted by shinnakano