何かが足りない
ビタミンD不足
東京に住む人の98%はビタミンDが不足しているという調査結果が出たそうです。要するにほぼ全員です。ラジオでこのことを聴いたのですが、質問者の「ビタミンDのサプリを飲んでもいいのですか?」との問いに医師は「もちろんいいのですが、飲み過ぎると返って良くないのです。食べ物で採るのと日光に当たることが一番良いのです。食べ物からは採り過ぎるということがありません」と言われました。
ビタミンD不足は東京の人だけで他の地方に住む人は大丈夫なのかどうかわかりませんが、このことは子ども達にとっても大問題なのです。以前書いたことがあったのですが、ビタミンD不足で「くる病」の子どもが増えているらしいのです。外遊びが減っていることが問題だったのです。外遊び不足ですね。
また、食事からビタミンDをとるとすると干し椎茸やきくらげ、イワシの丸干しやしらす干しなど魚類が良いようです。野菜や穀物、豆、イモ類にはほとんど含まれていないそうです。ビタミンDが不足すると、骨が弱くなりますので子ども達にはやはり気をつけたいですね。
カルシウム不足
カルシウム不足も現代では気になるところです。カルシウム不足は子ども、中高生にとって特に問題です。カルシウムには成長ホルモンの作用によって身長を伸ばす働きがあるからです。子どものカルシウム摂取が不足すると骨の発育障害が起こるのです。そのために背が伸びないとか、骨折しやすいということが起こります。またビタミンDと関連するので、「くる病」になることもあります。脚が曲がって成長するとか、歯の生え替わりが遅くなることがあるそうです。
ネット情報ですが、
血液中のカルシウム濃度が少しでも下がると精神や感情のコントロールがうまくいかず、興奮したり、イライラしたり、また不安になったりと精神活動が正常でなくなります。落ち着いて勉強したり静かに本を読んだり友達と仲良くし、人と上手につき合うのも力ルシウムを充分に摂っていないと無理なのかもしれません。
深刻なカルシウム不足が続くと、少しの刺激で筋肉や神経が過剰に興奮し、手指のうずきやしびれ、けいれんを引き起こします。加えて、脈拍に異常をきたす可能性もあり、これをしっかり処置しないと生命予後を左右することにもなりかねません。
と、ありました。
カルシウムは乳製品、大豆、野菜、小魚などに多く含まれますが、インスタント食品やスナック菓子を多く採っているとカルシウムが残りにくいと聞いています。
睡眠不足
不足と言えば、睡眠不足も問題ですね。発達障害の子ども達を回復させるために一番効果的なのは十分な睡眠を取らせることだと言われています。
十分な睡眠はうつ病の人にも回復させる力になると言われています。十分な睡眠を取ることはうつをはじめいくつもの精神的な病気にも効果的らしいのです。しっかり寝て、良い食事をして、適度な運動をして(運動不足も問題だということですね)、お風呂に入ること、そして、神様の前で泣くことだと言います。
睡眠不足のためにはただ長い時間を寝れば良いというのではなく、質の良い睡眠が必要なのです。質の良い睡眠とはどういうものかといえば、よく言われるレム睡眠とノンレム睡眠のバランスが大事らしいです。
しっかり眠るためには寝る1時間前くらいは部屋を暗くすること、タブレットなどでゲームをしないこと等は言われていることです。そして毎日同じ時間に寝てリズムを整えること等ですね。
居場所不足
前から何度か書いていることですが、現代は子どもにも大人にも「居場所」が無いと言われています。
居場所は基本的にはまず家庭なのでしょう。その家庭が崩れて落ち着けない人・子どもがいます。中にはDVのためにいつも不安を抱えている人・子どももいます。
学校も本来は居場所となって欲しいのですが、これだけたくさんの不登校の生徒がいるのを見ると学校・クラスが恐怖の場所である子どももたくさんいるようです。その最たるものは「いじめ」です。学校で命の危険さえあるということです。
色々な機関・団体・個人が子どものための居場所づくりをしていますが、そこにさえ行く力を失っている子ども達も多くいる現状です。それでも居場所づくりは大事だと思います。
愛情不足
しかし、何と言っても不足して困るのは「愛情」だなあと思います。かつて、経済状況が厳しい家庭で子どものお弁当(給食ではない時の話)の内容が貧弱でも愛情を込めて作られたお弁当を食べている子どもは健康状態が良かったという報告がありました。お弁当の隠し味は「愛情」なんて言ったものです。
確かに見える愛情表現と見えない愛情があると思います。そのどちらも大事なのでしょう。見える愛情表現には抱きしめ(スキンシップ)、家族でのお誕生会、お出かけ等々とやはり「笑顔で優しい言葉」でしょう。しかし、愛情には見えない例の「お弁当の隠し味」と言われる愛情があります。他にも子どもの見えていないところで子どものためにしている色々な事があると思います。そして、子どものために祈ることはとても大事な愛情だと思います。
感謝不足
ここまでいくつかの「不足」を書いてきましたが、「足りないこと」にばかり目を向けていて良いのでしょうか? 足りないことが多くても、与えられているものを喜び、感謝することってすごく大事なことだと思います。
聖書の言葉に
いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。
テサロニケ人への第一の手紙5:16-18
という言葉があります。この手紙を書いたパウロ(英語読みではポール)は迫害を受けて命の危険さえ感じていた人でした。同じく迫害を受けている教会に対してこのようなことを書き送ったのですが、人目には悪い状況にあってもパウロという人は神に感謝していた人なのです。
「こういう風にできたらいいなあ」という人は多いかと思います。なかなか現実はそうはいかないものです。でも、ものは試し、神様に「ありがとうございます」と言ってみてはいかがでしょうか。
「この子を与えてくださったことを感謝します」と言おうではありませんか。
かつて重度の障害をもったお子さんを育てておられたご両親が「神様が私達にこの子を与えてくださったことを感謝します」と言っておられるのを見たことがあります。現実は大変です。でも、「できる」「儲かる」などで感謝するというのとはまた違った心の底から湧いてくる感謝というのがあるみたいです。
私はそれをイエス様に感じます。完璧な神であるイエス様からみれば私達人間はダメなとこだらけでとても感謝なんかできないでしょうに、イエス様は私達のことを喜んでくださり、父なる神に感謝しておられるのです。
浜崎あゆみさんは「弱さを見せられる相手が居てくれる事に感謝」と言ったそうです。森光子さんは「不満はね、ストレスの素よ。感謝はエネルギーになるのよね」と。
「感謝の心が人を育て、感謝の心が自分を磨く」と言った人もいます。