子育て通信

二人三脚2

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一戸建てに住む

  私が40歳の時、3番目、次女が誕生。すごく嬉しかったですね。その分、ますます大変になったのも事実です。借りていたのは小さなマンションでしたからみんなで寝るのも大変になりました。教会の皆さんが検討してくださって牧師館探しを始めることになりました。何件回ったでしょう。借りるか? 買うか? お金の計算もなかなか大変。買うならローンを組むのか? 等々、みんなで相当話し合い、買う方向で決めました。「また、お金がかかる」と頭の中をよぎりました。でも、教会のみんながそれを決めてくれたので、一生懸命探しました。

  やっと見つけたのはJRの線路すぐ脇の古い一戸建て。1階が台所と和室、風呂、トイレ、2階が和室2部屋にベランダ。二階の窓を開けるとJRの電車がすぐそこに見えます。長男は大喜びでした。しかし、電車の本数が多く、テレビの音も聞こえなくなります。夜中に貨物列車が走ります。引っ越した最初の夜はその音で眠れませんでした。これが毎日続くのかと思うとぞっとしたのもその一日だけで、二日目からはしっかり眠れました(人間ってすごいですね)。
  前のマンションからは教会が見えたのですが、今度は奥まったところにある家で、教会まで歩いて7分ほど(子どもとだと10分以上)かかりました。人に道順を説明するのも難しい込み入ったところでした。逆に車がほとんど来ないので、子どもたちが家の前で遊んでも安心でした。
  教会と牧師館が前より遠くなったということは妻にとっても大変です。幸い、教会と牧師館の間に幼稚園がありましたので、その点では助かりました。

子どもも一緒の礼拝

  教会では幼子が増えて嬉しかったのですが、礼拝中にぎやかさも増えました。お母さん方は子どもたちを静かにさせるのも大変で気を遣っておられます。私は子どもの声が大好きですから、少々にぎやかでもそんなに気にならないのですが、礼拝出席者の中には「うるさいなあ」と思っておられる方もおられ、その方々の気持ちもわかりますから、この問題をどう乗り越えるかが課題となりました。
  そこで、私たちが決めたのはもう一つ礼拝会をつくることでした。9時から10時の第一礼拝で親子中心の礼拝会としました。この第一礼拝を行った最初の日、親御さんたちは最初後ろの席に座られたのですが、「皆さんのための礼拝ですから前の方にお出でください」と言うと、前からどんどん親子で座ってくださり、「落ち着いて礼拝ができた」等々感動の言葉が聞けました。
  子どもたちも安心できたのか以前より落ち着いていたみたいです。でも、説教中に私のところにやってくる子どももあり、抱きかかえてお祈りしたこともあります。楽しい思い出です。その子たちも今は30歳前後です。

子育ての会とお泊り会

  妻は教会学校の先生をして、幼い子どもたちに聖書のお話をしていました。人形や絵本、色々用いて私にはできない上手なお話です。
  子どもたちに聖書を伝える仕事は私たちの大事な仕事ですが、子どもたちの健全な成長も願いでした。
  ひょんなことから「子育ての会」を開くことになり、さらに子どもたちのための集まりもいくつか始めました。小学生の子どもたちのために夏休みに教会で「お泊り会」をしたのですが、参加する子どもの人数が増えたため、近隣にあった「大阪府立青年の家」で2泊3日の宿泊行事としました。すると、子育ての会のお母さん方から「うちの子も連れて行ってもらえませんか?」と頼まれ、教会の子ども達10人くらいの他に30-40人の子どもが参加することになり、スタッフも10人以上泊まり込んでもらいました。これを書きながら、懐かしく思い出しています。
  なぜ、こんなに集まってくるのか不思議でした。なにしろ、「子育ての会」には教会で毎回20名ほど集まり、その他でも4か所で行っていました。一度子育ての会合同のクリスマス会を行いましたら、親子で120名も集まり、カレー作りも大変でした。妻だけでなく、教会の女性たちも協力してくれて、教会中あちこちに分散して食べたのですが、にぎやかでおいしかったです。

新中野教会で

  こうした経験を生かしたくて、ここ新中野キリスト教会でも「子育ての会」を始めさせていただきました。子どもセンターのお母さんたちが数名出席してくださってスタートし、月一の小さな集まりでしたが、毎月数名が出席してくださって楽しく子育てのことを話し合ってきました。
  妻は子どもセンターの保育士として働いていましたので、高槻との違いは子育ての会に妻がいないことでした。しかし、子どもセンターにはいつも幼子がいますので、私には知識としての子どもだけでなく、現実の子どもの行動、子どもの言葉を直に学ぶことができました。
  そして最初は子どもセンターやキッズクラブ(水曜日11:30~15:00、弁当持ちで遊び、聖書の話、おやつのある集まり)に来ているお子さんのお母さん方中心でしたので、色々子どもたちの様子を聞かせていただき、私も教会でのお子さんたちの様子を伝える時となりました。
  妻からは子ども達がどのようにしているのか教えてもらい、また時々現場を見せてもらっていたので、現実の子どもたちの様子がつかめたことは幸いでした。

  お母さん同士のつながりはなかなか広く、子どもセンターとは関係の無いお母さん方も子育ての会に来てくださるようになりました。さらにマスカットエンジェルに来られた方が「子育ての会」を知ってくださり、参加してくださる方も現れました。

保育士の資格

  妻は子どもセンター(当時は月曜~金曜の保育で保育士が二人、そこに妻)で働くようになりましたが、保育士の資格を持っていませんでした。そこで、保育士試験を受けるために勉強を始め、晴れて試験に合格し保育士の資格を取りました。
  すると妻は「幼児教育」にも関心をもち、幼稚園教諭の資格も取りたいと、通信で大学に入学、夏休みなどのスクーリングなども頑張って大学を卒業。幼稚園教諭の資格も取得しました。
  一生懸命勉強している妻を見ると自分も勉強したいと思いましたが私のできることは限られているので、本を中心に勉強させていただきました。でも、教会で子どもたちを見ているので、本の知識と現実の子どもたちには違うところがあることを知らされました。みんな違うということですね。

現実の子ども達

  妻は勉強して子どもの発達などを学んでいましたが、私も大学時代に習ったこと(当時私は障害児教育を学んでいたので、発達についてもかなり学びました)を中心に子どもの発達を見直していきました。
  そして、お子さんの相談が増えてきたので、ますます知識を増やす必要に迫られました。妻の学んだこと、私の学んだこと、また教師時代の経験も参考にし、相談を受けました。高槻で受けた相談とはかなり内容が違ったことが印象的です。新中野では発達障害、ゲーム依存、不登校、いじめ、精神的不調などの相談の他、進学の相談も多くありました。また、ご夫婦の子育ての考えの違いなどもありました。コロナで一気に相談が減りましたが、このことを通してつながりができた方々に感謝しています。

子どものために祈る

  イエスは言われた。「子どもたちを来させなさい。わたしのところに来るのを邪魔してはいけません。天の御国はこのような者たちのものなのです。」(マタイの福音書19:14)と、聖書にあります。イエス様は子どもたちを愛され、自分のところに来させておられます。そして、子どもたちに手を置いて祝福の祈りをされました。

  新中野教会では11月の第一日曜に「子ども祝福式」といって、子どもたちに祝福の祈りをする時を持っています。そしてささやかなプレゼントをするのですが、子どもたちのためにお祈りするのはとても大事なことだと思っています。そして、私も日々子どもたちのために祈っています。

  保護者の方々にもお勧めしているのは食事の前に感謝の祈りをすることもですが、子どもが学校に行く前などに安全などを祈ってあげることです。神様は私たちの祈りを聞いておられます。神様の守りをいただけるのは素晴らしいことです。祈っていただきたいです。

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Posted by shinnakano