イエス・キリストを伝えよう
2022/1/1 元旦礼拝説教
【テーマ】 福音は留まらない
【説教題】 「イエス・キリストを伝えよう」
【聖書箇所】 Ⅰテモテ2:4
神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます。
Ⅰテモテ2:4
○ あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。コロナ問題が収まらないまま2022年を迎えました。「今年はどんな年になるのだろう?」と多くの方が思っておられることと思います。また、「今年はこういう年にしたい!」という希望をお持ちの方もおられるでしょう。そこで、多くの人が初詣に行き、自分の願いを神に叶えていただこうとお祈りされるかと思います。しかし、大事なのは私が何を願うかよりも、神は何を願われるかではないでしょうか。今日の御言葉をもう一度見てみましょう。 神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます。 と、パウロは簡潔に教えています。
神は全ての人が救われることを望んでいる
すべての人が選ばれている
1.イエス・キリストによって救われるのは特別な人ではありません。今でこそそんなことは当たり前みたいに思えるかも知れませんが、ユダヤ人にとってみればユダヤ人だけが神に選ばれていると思っていました。
2.しかし、イエス・キリストの活動、弟子達の活動からわかるように救いはすべての人のために用意されています。 ロマ 1:16 私は福音を恥としません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシア人にも、信じるすべての人に救いをもたらす神の力です。 と、あるとおりです。
救いの準備は整っている
1.私が子どもの頃、お正月は見事にみんなお休みでした。6年生の時、本当にみんな休んでいるのかと1月5日に高槻商店街で開いている店を探したのですが、本当にみんな閉まっていました。このお正月の楽しい休みのために、大晦日の夜遅くまで商店街はごった返していたのです。また、我が家では12月28日に餅つきをしていました。そして、お正月に食べる餅をしっかり準備したのです。お正月のためにすべて準備していくのでした。
2.神様はすべての人が救われることを望んでおられるのですから、救いのための準備をしっかりしてくださいました。旧約時代の出来事は救い主を待ち望むものでした。アダム創造の前から神は準備をしていてくださっていたのです。そして、イエス・キリストによる救いのわざが完成するのです。お正月の楽しさよりもはるかに楽しく嬉しいものです。
神は全ての人が真理を知ることを望んでいる
真理とは何か?
1.その救いの実現のためにイエス・キリストは十字架にかかられたわけです。その十字架を前に、裁判を取り仕切ったピラトは、自分に命乞いすれば助けることもできるのだとイエスに言うのですが、イエスはピラトに命乞いなどなさいませんでした。イエスの十字架による以外に救いはないからです。
2.しかし、そんなことが人を救う力になるなどと信じられないピラト。自分がイエスを救ってやれるのに、なぜ命乞いしないんだと思っています。ところが、イエスの方がどっしりとしておられるのです。ユダヤ人の顔色をうかがっているピラトとえらい違いです。そのイエスの姿にピラトは何が何だかわからなくなり、「真理とは何か?」と言います。
真理はイエス・キリスト
1.では、真理とは何でしょうか? 真理は正にイエス・キリストご自身です。イエスは ヨハネ14:6
わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません。
ヨハネ14:6
と、言われました。そうです。イエス・キリストが真理です。神はすべての人がこのイエス・キリストによって救われ、このイエス・キリストを知って欲しいと思っておられるのです。このイエス・キリストによる以外に救いはないのですから。
2.イエス・キリストが真理ということは神ご自身が真理です。ただ世の人々はその神を離れたために正しい生き方を見失っていました。神の望まれる生き方を示すことで世の人々に神を知らしめるべきはずのユダヤ人は、選民意識を持ち、異邦人を軽蔑していました。そこにこのイエスがお出でになられたのです。このイエスを知ることで正しい生き方もわかるのです。
すべての人が救われるために
聖霊によって語り続ける
1.天に帰られたイエス・キリストはクリスチャンにご自分を語ること、福音を語ることを願っておられます。最初、イエスの弟子達はすべての人が救われることを信じていませんでしたね。ところが、使徒行伝でわかるように異邦人が救われる現実を見たのです。それで一気に異邦人伝道が進むわけです。
2.救われた異邦人は旧約聖書の知識が不十分でもイエス・キリストを伝えることができました。それは聖霊が異邦人にも働かれたからです。すべての救われたクリスチャンがイエス・キリストを伝えたので、福音は全世界へと広まりました。福音は留まること知らずに広がっていきました。そして、私たちもこの福音を受けることができたのです。
聖霊によって祈り続ける
1.この2章の最初に 2:1 そこで、私は何よりもまず勧めます。すべての人のために、王たちと高い地位にあるすべての人のために願い、祈り、とりなし、感謝をささげなさい。 とあります。祈ることは福音宣教の基本です。そして、祈る私たちにイエスが共にいてくださるので、私たちの生き方そのものが福音的な生き方に変わるのです。
2.聖霊は私たちに祈らせてくださいます。ただ、無理やり祈らせるようなお方ではありません。私たちが祈ろうと意志するときに聖霊は私たちを励まし、祈りの言葉さえも備えてくださいます。そして、人々に対する愛に満ちてくるのです。そして、救われて欲しいという熱い願いが湧き、さらに救いを祈るようになるのです。
★ 年の初めにイエス・キリストを伝える決意をしませんか。あなたの証で救われる人がいるはずです。あなたの祈りで救われる人がいるはずです。
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