最高のプレゼントは愛

あなたにクリスマスプレゼント

礼拝メッセージ

説教者:藤井師
2023/12/24 クリスマス礼拝説教
【テーマ】  最高のプレゼントは愛
【説教題】 「あなたにクリスマスプレゼント」
【聖書箇所】 ヨハネ3:16

神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

ヨハネ3:16

○ 今日はクリスマスイブ。明日がクリスマスですが、世の中的には今日でクリスマスが終わる感じです。クリスマスと言えば、子ども達はプレゼントが気になります。

あなたにクリスマスプレゼント

あるクリスマスプレゼント

      1980年12月22日、アメリカであった話です。
      18才のダンは心臓移植を待っていた青年でした。彼は高校2年生まで健康な子どもと変わらない生活をしていました。演劇、野球など充実した日々を送っていました。それが、高校2年生の時に重度の心不全の兆候が現れ始めたそうです。そのため、心臓移植をしなければそれほど長くは生きられないことがわかったそうです。彼は心臓移植を待つ人の病院で過ごしていました。

      クリスマスで家に帰ることになり、車で帰る途中も心臓が激しく脈を打ち、自分でも先が長くは無いと感じられました。家で過ごす嬉しいはずのクリスマスなのに、彼にはそれほど嬉しく感じられませんでした。

      家に着くと、おばあちゃんが「すぐに病院に戻って!」と叫ぶのでした。心臓が用意されたのだそうです。しかし、4時半までしかもたないとのこと。その時すでに3時25分。病院に引き返すには1時間半かかります。ところがなんと、おばあちゃんは飛行機をチャーターしてくれていたのです。しかも、パトカーが到着しました。警官が「急いで!空港に行くぞ!」と。

      メディカルセンターに着いたのは4時26分。4分前です。準備が始まったとき、ラジオから彼の名前が流れました。ニュースキャスターが、彼の手術のために祈って欲しいと訴えていたのです。

      二日間はもうろうとして過ごしたそうです。3日目、無菌集中治療室にいることに気づいたそうです。胸部にはまだ激痛があります。しかし、手術は成功したと伝えられました。家族がガラス越しに彼を見ていました。そして、口々に「メリー、クリスマス!」と叫んでくれています。2、3日前まで彼はクリスマスを祝う理由が感じられませんでした。しかし、今や彼はクリスマスを祝う理由がたくさんあると感じました。

      その後、多くの郵便物が届いたそうです。見知らぬ人から「あなたのために祈っています」という手紙です。感激しながら一通一通読んだそうです。そして、胸が詰まって声が出ないほどの気持ちになった手紙がありました。

      「親愛なるダンへ。私達はあなたに会ったこともありませんが、主人も私も、あなたとご家族に大きな親しみを覚えています。それはあなたに心臓を提供したのが、わたしたちの一人息子のロイドだからです。あなたがロイドの心臓をもらってくださったことを知り、一人息子を失った悲しみはずっと耐えやすいものとなりました。愛をこめて。ポール&バーバラ・チェンバーズ」

      ダンは涙が止まりませんでした。そして彼は突然こう言いました。「なぜクリスマスを祝うべきか本当の理由がはっきり理解できました。チェンバーズさんの一人息子は死ぬことによって僕に命を与えてくれました。神のひとり子も、死ぬことによって僕たちひとりひとりに命をプレゼントしてくださいました。それも永遠の命をです。イエス・キリストがこの世に生まれてくださったことを大きな声で感謝したくなったのです。」
      そして、臓器移植カードに署名をし、これ以上のものは無い最高のクリスマス・プレゼントをしてくれた一人の青年のことを考え、神様に心からの感謝の祈りを捧げたのです。
      (とっておきのクリスマス いのちのことば社 より要約して)

あなたへのクリスマスプレゼント

私達が生きるために

    1.ダンは確実に死に向かっていました。彼が生きるためには誰かの元気な心臓をいただかなければならなかったのです。そこにロイドという一人息子を失った家族があり、そのロイドの心臓を移植してもらったので、ダンは生きることができました。この心臓(いのち)が無ければダンは死ぬしかありませんでした。

    2.実は、私達も確実に死に向かっています。 聖書にも ヘブル 9:27 そして、人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっているように、 と書かれているとおりです。私達はこの死に対してはどうすることもできません。しかし、 後にさばきを受けることが定まっている とあるように、死んで終わりでは無いことを知るのです。そこで生きる者となるために私達はいのちをいただかねばなりません。

永遠のいのちというプレゼント

    1.今日の御言葉 3:16 神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。 にその答えがあります。 そのひとり子 とは、イエスのことです。 お与えになったほどに世を愛された というのは、このイエスが私達に与えられたということです。肉体の死後こそ永遠の世界の始まりで、永遠のいのちをいただくためにはイエス・キリストのいのちをいただく必要があります。

    2.イエスを信じる者はみんな永遠のいのちをいただけると約束されているのです。あなたの死の身代わりにイエスが十字架で死んでくださいました。このイエスの命をいただくことで永遠に生きることができます。永遠のいのちとは神の元で平安に過ごせるということです。まさに神からのクリスマスプレゼントがイエス・キリストなのです。

● こんなすばらしいプレゼントをくださった神様に対して昔から人々は感謝の気持ちをこめて賛美をささげてきました。数多くのクリスマスソングは私達から神様へのささやかなプレゼントでしょう。
    クリスマスソングではなくても、イエス様の身代わりを感謝した賛美も数多くあります。
    その一つ  C023 とうとき十字架  の歌詞を見ましょう。

    私のために十字架を背負って
    暗闇を照らした主に 感謝ささげます
    私のために血潮を流して
    自由を与えた主に 感謝ささげます
     とうとき主イェスの十字架を 
     心からあがめます
     何にも勝るあなたの愛と
     救いはとこしえに

とうとき十字架

 私のために十字架を背負ってくださった、このイエス様の血がなくては私は救われなかったのです。私達は日々、このイエス様の十字架を崇めるのです。こんなにすばらしいクリスマスプレゼントはありません。

★ 最高のプレゼントは「愛」です。最高のクリスマスプレゼントは父なる神からの愛、イエス・キリストです。