預言者エリヤ
2024/9/22 礼拝説教
【テーマ】 神の言葉に忠実な人
【説教題】 「預言者エリヤ」
【聖書箇所】 Ⅰ列王18:36-40
【説教者】藤井敬朗師
18:36 ささげ物を献げるころになると、預言者エリヤは進み出て言った。「アブラハム、イサク、イスラエルの神、【主】よ。あなたがイスラエルにおいて神であり、私があなたのしもべであり、あなたのおことばによって私がこれらすべてのことを行ったということが、今日、明らかになりますように。
Ⅰ列王18:36-40
18:37 私に答えてください。【主】よ、私に答えてください。そうすればこの民は、【主】よ、あなたこそ神であり、あなたが彼らの心を翻してくださったことを知るでしょう。」
18:38 すると、【主】の火が降り、全焼のささげ物と薪と石と土を焼き尽くし、溝の水もなめ尽くした。
18:39 民はみな、これを見てひれ伏し、「【主】こそ神です。【主】こそ神です」と言った。
18:40 そこでエリヤは彼らに命じた。「バアルの預言者たちを捕らえよ。一人も逃すな。」彼らがバアルの預言者たちを捕らえると、エリヤは彼らをキション川に連れて下り、そこで彼らを殺した。
○ 自分の周りにはクリスチャンがいなくて自分だけでは何もできないと思ったことはないでしょうか? 聖書に登場する預言者たちも往々にして一人です。預言者エリヤも一人で格闘します。
預言者エリヤ登場
悔い改めを迫る預言者
1.イスラエルが分裂して北イスラエルと南ユダに分かれました。そして、北の王は歴代「悪王」でした。ここでいう悪王というのは基本的には真の神を礼拝せず、偶像礼拝に熱心だったということです。もちろんこのことの故に国民も不信仰になったり苦しめられたりしています。
2.その北イスラエルを神が放っておくはずがありません。神は正しい生き方を捨てる人を放っておかないのです。人々を悔い改めさせるために神は預言者を遣わされました。「預言者」は「予言者」と違い、神の言葉を預かって人々に語る人です。当然神の言葉を正しく語らねばなりません。
神の言葉を語るエリヤ
1.今日のところで登場する預言者はエリヤで、その名前の意味は「主こそ神である」です。エリヤは17章からⅡ列王記2章まで登場し、聖書はかなりの分量をこのエリヤに裂いています。そして、同時に多く登場するのが当時の悪王アハブとその妻イゼベルでした。
2.この悪王アハブにエリヤは 17:1「私が仕えているイスラエルの神、【主】は生きておられる。私のことばによるのでなければ、ここ数年の間、露も降りず、雨も降らない。」 と預言し、自らは神の指示に従ってケリテ川のほとりに身を隠し、川の水とカラスが運んでくるパンと肉で生活します。
活躍するエリヤ
奇跡を行うエリヤ
1.川の水が枯れると神は 17:9 「さあ、シドンのツァレファテに行き、そこに住め。見よ。わたしはそこの一人のやもめに命じて、あなたを養うようにしている。」 と言って、彼を一人のやもめのところに行かせました。そこでは息子と共に死のうとしていた親子がいました。その最後の粉で自分のためにパンを作るように命じます。そして、油も粉も尽きることはないと語りますが、その通り粉も油も尽きません。
2.その後この息子が病気で死んでしまいます。嘆く母親からその子を受けとったエリヤは 17:21 そして、彼は三度その子の上に身を伏せて、【主】に叫んで祈った。「私の神、【主】よ。どうか、この子のいのちをこの子のうちに戻してください。」 と、祈り、子どもは生き返りました。こうした奇跡的なことが次々あるエリヤです。
偶像に勝利するエリヤ
1.この後、エリヤはアハブ王に姿を現しました。そして、飢饉は偶像崇拝を悔い改めるための神の計画であることを告げ、悔い改めを迫ります。そして本当の神はバアルの神ではないことを示すために有名な対決をすることになります。
2.バアルの祭壇とヤハウェの祭壇をつくり火を呼び下せたほうが本当の神という対決です。バアルの預言者たちがいくら叫んでも、体に傷をつけても何も起こりませんが、エリヤは祈ると水浸しにした祭壇に天から火が下り、生贄を焼き尽くしました。ヤハウェこそ本当の神であることがはっきりしてバアルの預言者たちは殺されました。
神の言葉に忠実なエリヤ
神の言葉に従うのは命がけ
1.エリヤだからこんな働きができたのでしょうか? 彼も私達と同じ人間です。聖書を遡ればノアもアブラハムもモーセも同じ人間ですが、神の言葉に従いました。それは決して楽な道ではなく、殺されそうなところも通っています。
2.神の言葉に従った最たる人はイエスです。イエスはユダヤ人によって殺されました。しかし、このことは神のみ心でした。私達を救うために命をかけてくださったのです。神の言葉に従ったイエスのお陰で私達は救われました。
神の言葉こそ勝利をもたらす
1.エリヤはこのテキストにあるバアルの預言者たちとの戦いを一人で行うのですが、勝利の火は天から降ってきて神の言葉に従ったエリヤに勝利をもたらしました。それは神の言葉に力があるからです。
2.私達も一人で戦うことがあります。しかし、神の言葉に従うなら必ず勝利をいただきます。エリヤや他の預言者、聖書の人物のようでは無いかも知れません。しかし、私達も神の言葉を受けているのですから勝利を得ます。
● 私は大学生でクリスチャンになりましたが、最初私の周りには私しかクリスチャンはいませんでした。しかし、半年ほど経って他にもう一人のクリスチャンを見つけることができ、共に聖書研究会をつくることができました。そして救われる人が与えられたのです。
さらに教師になった時、60名の教師の中でクリスチャンは私一人でした。神学校に入る前に数名の生徒がクリスチャンになっていました。
★ エリヤが神の言葉に忠実な人であったように、私達もそうあるべきではないでしょうか。今はエリヤ時代のように神が直接語られることはまず無いですが、そのかわり神の言葉「聖書」があります。御言葉に忠実な人でありたいですね。
Posted by shinnakano
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