イエス誕生に関わった信仰者

礼拝メッセージ

  2024/11/24 礼拝説教
【テーマ】  あなたの人生に介入する神
【説教題】 「イエス誕生に関わった信仰者」
【聖 書】マタイ1:18-25
【説教者】藤井敬朗牧師

1:18 イエス・キリストの誕生は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人がまだ一緒にならないうちに、聖霊によって身ごもっていることが分かった。
1:19 夫のヨセフは正しい人で、マリアをさらし者にしたくなかったので、ひそかに離縁しようと思った。
1:20 彼がこのことを思い巡らしていたところ、見よ、主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフよ、恐れずにマリアをあなたの妻として迎えなさい。その胎に宿っている子は聖霊によるのです。
1:21 マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」
1:22 このすべての出来事は、主が預言者を通して語られたことが成就するためであった。
1:23 「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」それは、訳すと「神が私たちとともにおられる」という意味である。
1:24 ヨセフは眠りから覚めると主の使いが命じたとおりにし、自分の妻を迎え入れたが、
1:25 子を産むまでは彼女を知ることはなかった。そして、その子の名をイエスとつけた。

新改訳2017
マタイ1:18-25

○ 今日はクリスマス飾り付けの日です。クリスマスは不思議な日です。人は誕生すると生きている間は誕生日をお祝いします。しかし、死んでしまうと亡くなった日を覚えて、日本では「命日」と言って個人を偲びます。イエス・キリストは今見えないお方ですが、クリスマスというイエスのお誕生をお祝いします。見えないけれども今も生きておられるからです。不思議な日です。その「不思議」に用いられた人がいます。

救い主を誕生させる

世界でただ一つの奇跡

    1.常識は普遍的になされることですが、神のなさることは時として常識を逸します。でも、それは非常識ではありません。とはいえ、人には信じにくいことであるわけです。

    2.マリアの妊娠は世界でただ一つの出来事でした。世界で最初の人間の誕生は神が直接ちりから造られるという方法でした。二番目はアダムのあばら骨の一部からエバが造られるという方法でした。後はすべて同じ方法でしたが、イエスの誕生は聖霊によってみごもるという今までとは全く違う方法でした。

救いは不思議

    1.マリアの妊娠も不思議ですが、イエスを信じて救われるということも不思議です。クリスチャンには当たり前のことかも知れませんが、信じるだけで救われるという方法は奇跡です。イエスを信じた人の心には聖霊が住まわれるという不思議、つまり神が住んでくださるという奇跡が起こっているのです。

    2.救いだけに限らず、神は不思議を行われます。イエスは神であることを示すためにも奇跡を行ってその全能性を示してこられました。このイエスは信じる人の心の中におられ、信じる人の人生に不思議を行われるのです。救いだけではありません。思い起こしてみてください。あなたの人生にどのような不思議をして頂いたかを。

イエス誕生に必要なマリア

マリアとヨセフが選ばれた

    1.アダムとエバ以来、人間に入り込んで人間を苦しめてきた罪を解決する不思議な方法はイエスの十字架でした。罪のない者が十字架に架かって人間の身代わりとなるという壮大な計画です。そのために罪のない人間イエスの誕生が必要でした。人間はみんな罪を持っていますから、誰も他の人の身代わりになることができません。そこで、神ご自身が人間にならねばなりませんでした。

    2.そのイエス誕生にマリアとヨセフが選ばれました。彼らは単に愛し合って結婚するということだけでなく、神の子を産み、育てるということが神によって計画されました。彼らがその神のご計画を知って受け入れたことによって、不思議な誕生が起こりました。彼らが受け入れない限り、この不思議は起こらなかったと言えます。

イエスは不思議

    1.イエスのされた最も大きな不思議は人が救われるということでした。世界の誰が十字架に架かって死んだとしても世界中の人の罪が赦されて天国に行けるという奇跡は起きません。罪の無い方で全ての人の身代わりになれるイエスだけがその不思議を行うことができます。

    2.神の不思議によって生まれたイエスこそがその不思議を行われました。 イザヤ9:6 ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。 と預言された不思議な方なのです。

神は信仰者を用いられる

 神は人を用いる

    1.神のご計画は必ず成るのですが、そのために神は人を用いられることを覚えなくてはなりません。イエスの誕生のために用いられたのがマリアとヨセフだったのです。この事を受け入れたマリアの信仰はすばらしいです。マリアは15~20歳くらいです。しかし、ヨセフもすばらしいと思いませんか。ヨセフにとっては夢で示されただけです。それを信じ受け入れるのが信仰です。

    2.彼らはどこからこんな信仰を得たのでしょう。信仰継承の重大さを教えられます。もし、2000年前でなく、今の時代にこの事が起こり、あなたがその役を果たすとしたらどうですか? 聞き従いますか?

用いられた人は幸せである

    1.マリアは我が子イエスの死を見ました。幸せであるわけがありません。しかし、我が子のよみがえりも見たのです。そして、永遠の天国で祝福されているのです。幸せとは何か考えさせられるではありませんか。この地上だけで全ての幸・不幸を考えることはできないと思います。

    2.ヨセフは身重のマリアを連れ、ベツレヘムに、またエジプトへと大変でした。しかし、人にはわからない幸せがあったのです。信仰を持ち、神と共に生きることが最高の幸せであることをしっかりと覚えたいですね。

● イエス誕生という計画にはマリアとヨセフが用いられ、救いは完成しました。後はそれを信じ受け入れる人々です。そのためには福音を述べ伝える人が必要です。神はここでも人を用いられます。誰でしょうか? 皆さんです。

★ イエスの誕生に当たって、この二人の信仰者の決断があり、ここに神の大きな計画、不思議がなされたように、あなたの人生にも神は御介入されます。信仰を持って、神の言葉に従いませんか。