
今日の主人公はヨセフ
2025/11/30 礼拝説教
【テーマ】 イエスの誕生 アドベント1
【説教題】 「今日の主人公はヨセフ」
【聖書箇所】 マタイ1:18-25
1:18 イエス・キリストの誕生は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人がまだ一緒にならないうちに、聖霊によって身ごもっていることが分かった。
1:19 夫のヨセフは正しい人で、マリアをさらし者にしたくなかったので、ひそかに離縁しようと思った。
1:20 彼がこのことを思い巡らしていたところ、見よ、主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフよ、恐れずにマリアをあなたの妻として迎えなさい。その胎に宿っている子は聖霊によるのです。
1:21 マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」
1:22 このすべての出来事は、主が預言者を通して語られたことが成就するためであった。
1:23 「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」それは、訳すと「神が私たちとともにおられる」という意味である。
1:24 ヨセフは眠りから覚めると主の使いが命じたとおりにし、自分の妻を迎え入れたが、
1:25 子を産むまでは彼女を知ることはなかった。そして、その子の名をイエスとつけた。
マタイ1:18-25
○ 今日はアドベント(待降節)第1週目です。午後にはチャペルコンサートもある特別な日曜日です。大いにイエス・キリストを喜び、感謝しましょう。今日のテキストは先週の続きになります。
処女マリアによって誕生
信じにくい話
1. 1:16 ヤコブがマリアの夫ヨセフを生んだ。キリストと呼ばれるイエスは、このマリアからお生まれになった。 と、イエスがマリアから生まれたことが書かれていますが、 マリアの夫ヨセフ が登場します。そして、今日のテキストはイエスの母マリアのことではなくヨセフが主人公として書かれています。
2.続いて、 1:18 イエス・キリストの誕生は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人がまだ一緒にならないうちに、聖霊によって身ごもっていることが分かった。 と、イエスは聖霊によってマリヤの胎に宿ったことが書かれています。このことは信じにくい話ですから、色々な作り話が昔からあります。結婚前のヨセフの子だとか、ローマの兵士との間にできた子だとか。しかし、マリアが聖霊によってみごもったことが真実なので、マタイは敢えて信じにくくてもそのまま書きました。
聖霊によってみごもった
1.救い主イエスは、マリヤの胎に宿り、誕生し、成人して救い主としての活動に入られました。突然大人の姿で現れたヒーローではないのです。それは罪が赤ちゃんの時からすでにあることを示しています。原罪です。私達の罪は誕生後のある時期から段々私達に付着してくるものではなく、私達は生まれつき罪人なのです。
2.しかし、イエス・キリストに関しては 二人がまだ一緒にならないうちに、聖霊によって身ごもっていることが分かった。 と、イエスは胎内にいるときから罪無しに成長されたことを示しています。全人類の中でこのお方だけが罪のない人間として生まれました。
ここの主人公はヨセフ
正しい人ヨセフ
1.ルカの福音書を見るとマリアはその後、老夫婦ザカリヤとエリサベツの所へ行き3ヶ月過ごしています。今日のテキストの主人公はヨセフと言いましたが、マリアの婚約者であったヨセフはどのような気持ちでこの3ヶ月間を過ごしたことでしょう? マリアから話を聞いてもセフは信じきれなかったのです。しかもマリアはエリサベツの所に行ってしまったので、ヨセフは一人で思い悩むのです。
2. 1:19 夫のヨセフは正しい人で、マリアをさらし者にしたくなかったので、ひそかに離縁しようと思った。 ヨセフは正しい人ですから、マリアのお腹の赤ちゃんはヨセフの子では無いことを人々にもわかってもらいたかったと思います。しかし、マリアを苦しめたくはないのです。マリアから「神の子を宿した」と言われても簡単に信じられません。自分以外の誰か男性と関係があったとしか思えませんから、正しいヨセフは、神の律法を破るわけにもいかず、また、我が子だと嘘も言えないで苦しんだのではないでしょうか?
マリアを救う道を探るヨセフ
1. マリアをさらし者にしたくなかった というのは、当時姦淫の罪で捕まえられたら石打ちで殺されるのです。これがさらし者ですから、石打ちに合わせたくないということです。そして ひそかに離縁しようと思った というのは、もう一つの方法として離縁状を渡して密かに去らせることもできたからです。そして、彼は離縁状を渡して内密に去らせることを決めたのです。
2. 1:20 彼がこのことを思い巡らしていたところ、見よ、主の使いが夢に現れて言った。 いつ頃天使が夢に来てくれたのでしょうか? ヨセフは悩んだあげく、密かに離縁することも考えていたのです。マリアはエリサベツの所に行っているため、マリアにも誰にも相談もできず、彼の悩みは相当のものだったと思います。
「あー夢か」で終わらないヨセフ
御言葉がヨセフを救った
1.私達も何が何だかわからない、どうしていいのかわからない時に頭の中で考えが堂々巡りしてしまうことがあるのではないでしょうか。正にヨセフはそんな状態でした。そして、遂に天使が来てくれたのです。つまり神の言葉があったのです。 「ダビデの子ヨセフよ、恐れずにマリアをあなたの妻として迎えなさい。その胎に宿っている子は聖霊によるのです。 と。夢とは言え、彼は神の言葉だと信仰を持って受けとめる事ができました。やはり正しい人なのです。彼の悩みは一気に吹っ切れました。
2.人はどんなに一生懸命考えても悩むことが多いかと思いますが、神の言葉を受け入れる事ができると平安が与えられるのです。ヨセフの人柄が表れていると思います。誰かが言っていましたが、ヨセフがパリサイ人のようにただ律法に厳格で冷酷な人ならマリアを即刻石打ちにしただろうと。マリアの罪(そう思い込んでいる)を見逃せなかっただろうと。しかし、ヨセフは愛の人でした。
信仰者ヨセフ
1.そして天使の言葉に 恐れずにマリアをあなたの妻として迎えなさい。 とありましたが、神の言葉が無ければヨセフの恐れ、苦しみは大変なものだったでしょう。神は私達にも「恐れずに」と言ってくださっているのです。
2.ヨセフが神の言葉を受け入れたことで救い主イエスの誕生を見ることができたのです。マリアには直接天使が現れましたが、ヨセフには夢に現れたのです。「アー、夢か!」と通り過ぎてもおかしくない話ですが、ヨセフはその夢を神からのものと信じたのでイエスの誕生があったわけです。
● 「ロスト・イン・ザ・ミドル」(地引網出版)にこのようなことが書いてありました。苦しみや困難、危機が降りかかった時、聖書が真実の書と信じていても聖書を脇に追いやってしまうと。しかし、神の御言葉こそ現実的な知恵をもって私達のあらゆる経験に対し語ってくれるのだ、聖書は人生のためにあるのだ、と。結局の所、御言葉が力なのです。
★ 神の言葉を受け入れるかどうかで心の平安を持つかどうかが決まります。マリアもヨセフも神の言葉を受け入れました。それによってイエスの救いは全世界に及ぶことになったのですが、まさに二人の信仰のお陰と言えるでしょう。
Posted by shinnakano
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