自己中が罪!

礼拝メッセージ

2026/2/8 礼拝説教
【テーマ】  イエスの死は救いの道
【説教題】 「自己中が罪!」
【聖書箇所】 マルコ6:14-29
【説教者】藤井敬朗牧師

6:14 さて、イエスの名が知れ渡ったので、ヘロデ王の耳にも入った。人々は言っていた。「バプテスマのヨハネが死人の中からよみがえったのだ。だから、奇跡を行う力が彼のうちに働いているのだ。」
6:15 ほかの人々は、「彼はエリヤだ」と言い、さらにほかの人々は、「昔の預言者たちの一人のような預言者だ」と言っていた。
6:16 しかし、ヘロデはこれを聞いて言った。「私が首をはねた、あのヨハネがよみがえったのだ。」
6:17 実は、以前このヘロデは、自分がめとった、兄弟ピリポの妻ヘロディアのことで、人を遣わしてヨハネを捕らえ、牢につないでいた。
6:18 これは、ヨハネがヘロデに、「あなたが兄弟の妻を自分のものにするのは、律法にかなっていない」と言い続けたからである。
6:19 ヘロディアはヨハネを恨み、彼を殺したいと思いながら、できずにいた。
6:20 それは、ヨハネが正しい聖なる人だと知っていたヘロデが、彼を恐れて保護し、その教えを聞いて非常に当惑しながらも、喜んで耳を傾けていたからである。
6:21 ところが、良い機会が訪れた。ヘロデが自分の誕生日に、重臣や千人隊長、ガリラヤのおもだった人たちを招いて、祝宴を設けたときのことであった。
6:22 ヘロディアの娘が入って来て踊りを踊り、ヘロデや列席の人々を喜ばせた。そこで王は少女に、「何でも欲しい物を求めなさい。おまえにあげよう」と言った。
6:23 そして、「おまえが願う物なら、私の国の半分でも与えよう」と堅く誓った。
6:24 そこで少女は出て行って、母親に言った。「何を願いましょうか。」すると母親は言った。「バプテスマのヨハネの首を。」
6:25 少女はすぐに、王のところに急いで行って願った。「今すぐに、バプテスマのヨハネの首を盆に載せて、いただきとうございます。」
6:26 王は非常に心を痛めたが、自分が誓ったことであり、列席の人たちの手前もあって、少女の願いを退けたくなかった。
6:27 そこで、すぐに護衛兵を遣わして、ヨハネの首を持って来るように命じた。護衛兵は行って、牢の中でヨハネの首をはね、
6:28 その首を盆に載せて持って来て、少女に渡した。少女はそれを母親に渡した。
6:29 このことを聞いたヨハネの弟子たちは、やって来て遺体を引き取り、墓に納めたのであった。
マルコ6:14-29

○ 今日の聖書箇所を読んで、私はⅠ列王記18章-19章を思い起こしました。エリヤとバアルの預言者との対決、そして勝利を治めたエリヤを殺そうとしたアハブ王の妻イゼベルです。このマルコ福音書に出てくるバプテスマのヨハネはエリヤともうわさされた人です。真の預言者エリヤを殺そうとしたイゼベル、ヨハネを殺そうとしたへロディアがまさにダブって見えるのです。

自己中が罪!

正しいヨハネが殺された

ヨハネが捕らえられたいきさつ

    1.今日のテキストではバプテスマのヨハネが既に殺されています。マルコ福音書だけではヨハネがいつ殺されたのかわからないのですが、ルカ福音書を読むと、まず3:19-20で国主ヘロデによってヨハネが捕らえられ投獄されています。次に7:18-23でヨハネの弟子達がヨハネに遣わされてイエスの所に来ています。そして、さらにマタイ福音書14:1-12と、今日のテキストを併せてヨハネが殺されたいきさつがわかります。

    2.ヨハネは誰に殺されたかというとヘロデです。ヘロデという名前はよく出てきますが、ここに出てくるヘロデはイエス誕生の時のヘロデ大王の息子でヘロデ・アンティパスと言います。彼はヘロデ大王の何人もの妻の一人の子です。このヘロデ・アンティパスが自分の兄弟フィリポの妻へロディアを横取りしたというのです。

ヨハネが殺されたいきさつ

    1.このことでヨハネは 6:18 「あなたが兄弟の妻を自分のものにするのは、律法にかなっていない」と言い続けた ので、ヘロデは 6:17 人を遣わしてヨハネを捕らえ、牢につないでいた のです。そして、 6:19 ヘロディアはヨハネを恨み、彼を殺したいと思いながら、できずにいた。 と、へロディアは腹を立ててヨハネを殺したかったのですが、そんな権限はなく、殺せませんでした。なにしろ 6:20 ヨハネが正しい聖なる人だと知っていたヘロデが、彼を恐れて保護し、その教えを聞いて非常に当惑しながらも、喜んで耳を傾けていた からです。

    2.そんな中でへロディアの願いが実現する時が来ました。ヘロデの誕生日に祝宴でへロディアの娘が踊って列席者を喜ばせたので、ヘロデは 6:22「何でも欲しい物を求めなさい。おまえにあげよう」 と、軽はずみなことを言ったのです。そこですかさずへロディアは娘に 「今すぐに、バプテスマのヨハネの首を盆に載せて、いただきとうございます。」 と言わせました。仕方なく、ヘロデはその通りにしました。こうしてヨハネは殺されてしまいました。

罪は心を苦しめ、人を苦しめる

困惑するヘロデ

    1.そして、今日のテキストの最初に来るわけです。イエスとは何者なのか? 6:14 さて、イエスの名が知れ渡ったので、ヘロデ王の耳にも入った。人々は言っていた。「バプテスマのヨハネが死人の中からよみがえったのだ。だから、奇跡を行う力が彼のうちに働いているのだ。」 といううわさも飛ぶわけです。

    2ヘロデとへロディアにはヨハネに対する思いが相当違っていたことがわかります。ヨハネはヘロデに 6:18 「あなたが兄弟の妻を自分のものにするのは、律法にかなっていない」と言い続けた のですが、ヘロデはヨハネを聖なる人と認めていて、彼の語る言葉・教えを喜んで聞いていたのです。しかし、非常に当惑もしていました。

救われたいのに・・・

    1.ヨハネがヘロデの罪を指摘するのですから嫌な思いを持つのが普通かと思いますが、なぜヘロデはヨハネの教えを喜んでいたのでしょうか? それはきっとヨハネがヘロデに愛を持って語ったからだと想像できます。ヘロデは自分のことを思って語ってくれるヨハネに真実を感じ、自分の罪の深さを感じ、そこから自分も救われたいと思ったかも知れません。

    2.しかし、現実はへロディアを弟に返すわけにもいかない、変な夫婦関係になってしまってもうどうにもならない状況だったのではないでしょうか。罪の悔い改めを決断できずにいて、とんでもないことにヨハネを殺すことになってしまいました。

自己中心という罪からの解放

へロディアは保身のためにヨハネを殺した

    1.このようなヨハネの殺されたいきさつからわかるように、ヘロデとへロディアの結婚に関する罪の問題が引き起こした大問題でした。誰かを好きになることは構いませんが、法や倫理に反する時、それは自己中心で周りが見えなくなり、罪を犯してしまうことがあります。この二人もそうなってしまいました。

    2.気づいて悔い改めるなら良い解決はあったでしょう。しかし、解決したくなかったのです。むしろその罪を隠したくて断罪してくるヨハネを消してしまったという図式になります。そのため彼らの心にはより強く罪意識が迫ってきて、二人の関係、さらには娘との関係も悪くなったのではないでしょうか。

ユダヤの指導者は保身のためイエスを殺した

    1.このヨハネの死を考えるとイエスの死も同じようにして行われたように思えます。当時のユダヤ指導者達が自分たちの権威が落ち、民衆の意識がイエスに向かったために妬みは燃え上がりました。そして、イエスのあら探しをして見つからないものだから無理やり「死刑」を叫び、ローマの権威の元に十字架刑が実行されました。

    2.しかし、神はこの姿が全ての人間の罪の姿だと教えています。そして、その罪の解決のために、罪を悔い改め(神の方向に向きを変えること)、イエスを主と信じることで救われるという道を開かれたのです。ですから、迷っていないで、イエスを信じることなのです。

★ ヘロデとへロディアだけが罪人なのではありません。全ての人が罪人です。その罪が赦される方法はただ一つ。イエスの十字架であり、私達はそのイエスを信じるだけです。

□人々はイエスを誰だと言っていましたか?
□ヨハネの首をはねる時、ヘロデの気持ちはどんなだったでしょうか?
□今日の聖書箇所を読んであなたは何を感じましたか?
□今日の聖書箇所を読んであなたは何を決めましたか?