外遊びの大切さ
2025年がスタートしました。
今年もよろしくお願いします。
楽しい冬休み
お子さんたちの冬休みはいかがでしたか?
毎年冬休みの時期になると思い出すのが、クリスマスプレゼントとお年玉をもらった時の嬉しかった気持ちです。クリスマスの本当の意味も知らないまま楽しい時を過ごしたのですが、その後の日々は子どもも忙しい年末でした。古い家でしたので、障子(しょうじ)や襖(ふすま)の張替えをしたり、家のあちこちの掃除をしたりしてお正月を迎える準備をしました。
懐かしい餅つき
毎年12月28日に餅つきをしました。庭にかまどを作り、せいろを載せて蒸しを上げます。10臼くらいついていました。中学生くらいになるとかなりつけるようになっていました。つきたての柔らかい餅を食べるのは最高でした。鏡餅、海老やノリの入った餅も作りました。蒸しを上げたもち米でおにぎりを作りましたが、これがまたおいしいのです.
皆さんはご存知でしょうか? 「うる餅(あるいは、うるう餅)」というのを。これはもち米と普通のうるち米を半分ずつにした餅で、もち米だけの餅と違ってそんなに伸びません。米の粒が残って、ややサクサク感のあるあっさりした餅です。これを棒餅にして、数日後1.5cm幅くらいに切っていきます。私はこのうるう餅が好きで、東京に来た時も何軒もお店を回って探したのですが見つかりませんでした。それを知った息子がネットで探して奈良から取り寄せてくれました。やはり美味しく、懐かしい味がしました。
よく遊んだ
そして、お正月になると、家族だけでなく、親戚も集まりましたので、すごろく、かるた取り、百人一首、トランプ、凧揚げなどをして遊びました。
今のようにお店は開いていません。見事にどの店も7日くらいまで閉まっていますので、家で遊ぶか外で遊ぶしかありませんでした。
外食もできません。毎日、餅や雑煮とおせちを食べて過ごすのですが、とにかくみんなでくつろいで過ごすのは楽しかったです。
そして、あっという間に冬休みは終わりでした。正月明けの学校ではお年玉の話でもちきりでした。たくさんもらっている友達がいて驚いたことを思い出します。
昭和の中頃の子どもたちの冬休みの話でしたが、最近の子ども達とは全く違うなあと感じてしまいます。
冬休み開けに友達と久しぶりに会って、外で遊んだことも思い出します。凧あげ、こま回しもしましたが、鬼ごっこや野球、ドッジボールなど思い出しただけでも楽しくなります。寒かったのに、走り回っていましたから「寒かった」という印象が少ないです。
大阪(高槻市)に住んでいましたので、あまり雪は降りませんでした。ですから、雪が積もると大喜びでした。小学生の時は雪が積もると授業を中断して全校生徒で雪合戦をしたことも懐かしい思い出です。
新聞記事より
だいぶ前の新聞記事ですが、
朝日新聞 2024年7月12日 の記事にこんなのがありました。
子どもが外で遊ばなくなっている。背景は何か、どのような影響があるのか。
任意団体「子どもの健全な成長のための外あそびを推進する会」の代表発起人で、国際幼児体育学会長も務める前橋明・早稲田大教授(69)に聞いた。子どもたちの運動量は激減しています。
朝日新聞 2024年7月12日
5歳児の午前9時~午後4時の歩数を計測しました。1985~87年は約1万2千歩だったのが、91~93年には7、8千歩に。98年以降は5千歩程度となりました。
また、日本を含む多くの国で1日1時間以上の外遊びが推奨されています。1日2時間の外遊びが近視発症を抑えるという調査結果もあります。しかし、コロナ禍以降の2020、21年に私の研究室で子どもの保護者を対象に実施したアンケート形式の調査では、現代の降園後・放課後の平均外遊び時間は幼児で20分程度、小学校低学年で30分程度、高学年でも40分程度という結果が出ました。
今の子どもたちには、都市化や環境の整備不良で安全な遊び場という「空間」がありません。そして、習い事などで友達と遊ぶ「時間」もなく、「仲間」も集わない。三つの「間」が不足しています。
幼児や小学生の時期に外で体を使わなければ、全身の筋肉や骨の発達が遅れ、平衡感覚や空間認知能力も育っていきません。
単に体力をつくるだけではありません。外遊びを通して得た体験は内面の成長につながり、自ら考え、自ら学ぶ自立的な子どもを育んでいきます。
太陽のもと、鬼ごっこやドッジボールなど架空の緊急事態の中で必死に体を動かし、成功と失敗を繰り返します。その体験が自律神経の働きを良くし、感情のコントロールや理性、創造性をつかさどる大脳の前頭葉の働きを活発にして発達させます。これは体温や脳の血流などを調べた研究で分かっていることです。
エネルギーをしっかり発散した子どもたちは、情緒も安定します。情緒の発達は、人間関係を通じて形成されるからです。外遊びは、子どもたちが日常で経験する不安や怒り、恐怖などの感情を解放する安全で有効な手段となります。
また、外遊びは室内遊びよりも、人とかかわることが多いのがポイントです。外遊びには約束を守ったり、みんなで協力したりと、集団の中での規律を理解するための基本的な要素が豊富に含まれています。それらを十分に経験することで、社会性を身につけた人間に成長していきます。
外遊びと体育の授業は役割と効果が異なります。体育授業は教師の指導のもと、ルールに従って、特定の運動やスポーツの技術を教わります。また、そこには成績評価や競争のプレッシャーが伴うことがあります。体育は人間形成に寄与する大切な運動機会を提供していますが、子どもたちの健全な成長を考えると、自由な外遊びとの両方を取り入れることが最善だと思います。
(以下省略)
外遊びが普通だった私の子ども時代、「外遊びを大事にしよう」なんて言われていなかったです。言う必要もないというか、親が言うまでもなく、子ども達はすぐに外に出て遊んでいたように思います。
現代は子どもにとって危険なことが多すぎて、親の目の無いところで遊ばせるのも危なく、家の中で過ごすことが多くなっています。私は気になって仕方がないです。
心の育ちは?
心の成長のために外遊びが大事なことはもちろんですが、宗教教育も大事です。道徳、倫理、マナーなどを大事にするのも当然ですが、人との関係と同じく、神との関係を大事にすることも必要です。
聖書は神が私たちに教えてくださっている大事な教えですが、人と人が良い関係であるためには、神との関係を正すことの重要性が書かれています。なぜなら私たちを造られたのは神だからです。かってに私たちはできたのではありません。真に心が成長してほしいです。