藤井牧師

神の武具で身を固めよ!

礼拝メッセージ

2021/7/25 礼拝説教
【テーマ】  クリスチャンの生き方
【説教題】 「神の武具で身を固めよ!」
【聖書箇所】 エペソ6:13-17

6:13 ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、一切を成し遂げて堅く立つことができるように、神のすべての武具を取りなさい。
6:14 そして、堅く立ちなさい。腰には真理の帯を締め、胸には正義の胸当てを着け、
6:15 足には平和の福音の備えをはきなさい。
6:16 これらすべての上に、信仰の盾を取りなさい。それによって、悪い者が放つ火矢をすべて消すことができます。
6:17 救いのかぶとをかぶり、御霊の剣、すなわち神のことばを取りなさい。

エペソ6:13-17

○ オリンピックが無観客で始まりました。選手にとってはどんな感じなのでしょうか? 選手の皆さんはあらゆる努力をして「勝利」を目指してこられたので、最善が尽くせたらと思います。
今日のテキストは前回の続きで、悪魔との戦いに必要な武具について書かれています。

悪魔の攻撃に備えよう

悪魔の巧妙な働き

    1.悪魔は私たちに様々な形で攻撃してきますし、誘惑してきます。全てはクリスチャンを骨抜きにしたいからです。どのように骨抜きにするかというと、私たちの一番弱い部分に働きかける攻撃や誘惑、また各教会に対してもそのようにしてきます。

    2.キリスト教の歴史は宣教と救いによる喜びの歴史ですが、同時に迫害の歴史を多分に含んでいます。また、異端、カルト化の問題も含んでいます。そして、正しい教派、教会であっても神学論争などでクリスチャン同士が一つになれないなどの問題もあり続けました。これらは悪魔の巧妙な働きと言えます。

悪魔の働きに対抗しなければならない

    1.様々な問題に対して 邪悪な日に際して対抗できるように とパウロが言うように、私たちはこうした様々な問題に対して対抗できるようにしていなければなりません。対抗しないということは負けを意味しているのでしょう。勝つためにパウロは武具が必要だと言っています。

    2.かつて戦国時代の武将達は勝つために、鎧・兜で身を守りましたが、その重さは20~40kgもあったそうです。転ぶと一人で起き上がれないことも多々あったそうです。ヨーロッパの鎧も同じように重かったようです。これで身を守り、敵の刀や飛んでくる矢をはねのけたのです。クリスチャンには肉の身を守る武具ではなく、信仰を守るための武具が必要です。

神の武具をいただこう

武具で身を固めよう

    1.パウロはクリスチャンの武具をこうした鎧・兜で説明しています。 腰には真理の帯を締め と、腰に帯とは、着物に帯が無ければまとまりません。また、この帯はベルトと言ってもいいかと思います。ズボンがピッタリならいいですが、ちょっと大きめだとベルトで締めないとずり落ちます。真理とは私たちの生き方をしっかり締めるものです。

    2. 胸には正義の胸当て 胸当ては胸を守るもの、心臓・肺という大事な部分をしっかりガードするのが胸当てですから、私たちの信仰の心臓部分をガードするのは正義です。神は義ですから、この義で私たちは守られるのです。

    3. 足には平和の福音の備え 足の備えはサンダル、今で言えば靴でしょう。靴もピッタリ足に合っていると歩けますし、走れます。同じく、福音をはいてこそ私たちはしっかりと歩ける、走れるのです。

    4. 信仰の盾 盾は 悪い者が放つ火矢をすべて消すことができます とあるように、火矢をはね返し自分を守れます。イエスを信じる信仰は私たちをあらゆる問題から守ります。盾で火矢を消すことができるように問題の火が広がらないように消すことができるというのです。

    5. 救いのかぶとをかぶり かぶとが頭を守る、脳を守るのですが、体は動いても、頭が働かなくなったのではどんな動きをするでしょうか? あるいは動けなくなるでしょう。救われているということは私たちの人生に、活動に力を与えるのです。

御言葉で攻撃する

    1.身を守る武具が色々ありますが、相手に対して攻める武器は 御霊の剣 と、剣だけです。そしてこの 御霊の剣 は すなわち神のことばを取りなさい。 と御言葉であると言っています。

    2.イエスは宣教活動に出る前、40日40夜の断食の後、悪魔は誘惑してきました。この悪魔に立ち向かわれたイエスはすべて御言葉で勝ちました。マタイの福音書4章の記事はイエスが申命記の御言葉で悪魔に完全勝利されているところです。

    3.イエスが悪魔と対決なさったように、私たちも悪魔と対決することになります。アダムとエバに悪魔が誘惑を仕掛けてきて、悪魔が勝ってしまいました。なぜ悪魔が勝ったのでしょうか? エバが神の言葉を正しく悪魔に使わなかったからです。私たちも御言葉を正しく使わないなら、私たちも悪魔に負けるのです。

必ず勝利がある

手強い相手だが勝てる!

    1. 邪悪な日に際して対抗できるように、また、一切を成し遂げて堅く立つことができるように、神のすべての武具を取りなさい。 とあるように 神のすべての武具 が必要なのだということを覚えなければなりません。しかもそれは神が全て備えてくだっさるのです。つまりこの戦いは必ず勝利するということです。

    2.ペテロはⅠペテロ5:8-9でこのように言っています。 

身を慎み、目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、吼えたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています。
堅く信仰に立って、この悪魔に対抗しなさい。 

Ⅰペテロ 5:8-9

と。悪魔も必死で私たちを食い尽くそうとねらっているといます。ペテロはその悪魔に対抗するように言っています。つまり、私たちは勝てるからです。

    3.全ての武具で身を固めて対抗するのですから、真理、正義、福音、信仰、救いで身を固め、御言葉で切りつけるのです。これらのものが人間の努力で得られるでしょうか。神からいただくしか無いのです。

神の勝利を私たちが勝ち取る

    1.神は私たちをただ守ってくださるのでは無いです。アダムとエバが悪魔に負けたために罪が入り込んで、人間は大変な苦しみの中で過ごすことになりました。そこで、救い主イエスを使わしてくださって罪からの救い、悪魔からの解放を決めてくださり、それが2000年前に実行されました。

    2.イエスを信じる者は罪が赦され、聖霊が住まわれることで私たちはイエスに似た者となりました。そして、もちろん悪魔からも守ってくださるのですが、私たちには御霊の剣、神の言葉が与えられているのです。戦うのです。

★ 神は私たちをただ悪魔から守ってくださるだけでは無く、私たちが悪魔に立ち向かっていく力を与えてくださっているのです。無謀な攻撃はやられるだけです。御霊の剣である御言葉をしっかり握って立ち向かうのです。

  1. 悪魔はなぜ私たちを攻撃してくるのでしょうか?
  2. 神の武具はどんなものですか?
  3. 悪魔を攻撃する武器は何ですか?
  4. なぜ私たちは悪魔に勝てるのでしょうか?