アドベント1

恵まれた方。あなたもです

礼拝メッセージ

2022/11/27 礼拝説教
【テーマ】  アドベント1 
【説教題】 「恵まれた方。あなたもです」
【聖書箇所】 ルカ1:26-33

1:26 さて、その六か月目に、御使いガブリエルが神から遣わされて、ガリラヤのナザレという町の一人の処女のところに来た。
1:27 この処女は、ダビデの家系のヨセフという人のいいなずけで、名をマリアといった。
1:28 御使いは入って来ると、マリアに言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」
1:29 しかし、マリアはこのことばにひどく戸惑って、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。
1:30 すると、御使いは彼女に言った。「恐れることはありません、マリア。あなたは神から恵みを受けたのです。
1:31 見なさい。あなたは身ごもって、男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。
1:32 その子は大いなる者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また神である主は、彼にその父ダビデの王位をお与えになります。
1:33 彼はとこしえにヤコブの家を治め、その支配に終わりはありません。」

ルカ1:26-33

○ いよいよ今日からアドベント(待降節)です。イエス・キリストの誕生日12月25日を待ち望む週間です。

恵まれた人とは、主が共におられる人

神は突然介入してこられることがある

    1. 「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」 と天使に言われて戸惑わないわけがないですね。まず、天使が自分のところにやって来たこと自体が驚きです。マリアの人生、まだ始まって10数年でしょう。そんなうら若き少女とも言うべき女性に突然天使が来たのです。前もってメールでもくれて、「いついつ行きますので心を落ち着けておいてください」とでも言ってくれれば少しは驚きがましかも知れません。

    2.しかし、マリアの心の用意も無い内に 御使いは入って来ると、マリアに言った と神の一方的な流れに入れられている感じです。神は私たちの了解を得てから行動してくださるのでは無いみたいですね。

世的には恵まれていなくても・・・

    1. 主があなたとともにおられます というのはとても嬉しい言葉ですが、それは本当にめでたいことなのでしょうか? この後、マリアはヨセフと結婚しますが、まだ結婚前に子どもを宿すのですから、周りの視線は厳しかったでしょう。そこからしばらくは聖書に出てこないのでわかりませんが、イエスが十字架についている姿を見なければならないのは恵まれた女でしょうか?

    2.私たちも同じことが言えます。神は私たちにも「おめでとう。恵まれた人。主があなたと共におられます」と言ってくださっているのです。しかし、その人生は苦しみや悲しみ、試練の連続といったこともあるのです。「どこがめぐまれているものか」と言いたくなるかも知れません。しかし、主が共におられることが恵みなのです。

主が共にいると恐れなくてよい

神のなさることに恐れを抱くことはある

    1.また天使は 恐れることはありません と言いました。マリアは天使の現れに恐れをなしたでしょう。「神を見た者は死ぬ」とさえ言われていた時代です。しかし、天使はマリアに恐れる必要はないと言うのです。それどころか あなたは神から恵みを受けたのです と言ってもらいました。救い主の母になるというすばらしい恵みをいただいたのです。

    2.しかし、救い主の母になるということを聞けば返って恐れるかも知れません。「なぜ、こんな自分が・・・」と思ってしまうでしょう。考えもしたことがない話です。人知を越えた話には恐れがわくものです。

神を信じる者は永遠に恐れなくて良い

    1.私たちの人生にも人知をはるかに超えた神の計画が実行に移されると恐れを感じるものです。順調にいつも通りの生活をしていたのにそこに神の介入があって、例えば「献身」というような神の導きを受けるとどうでしょうか? 恐れますよ。

    2.しかし、神は恐れなくて良いと言われます。それはその時点だけのことでは無く、そこからずっと恐れなくて良いという、継続的な話です。神が見守ってくださっているのです。私たちは救われた時点で 恐れることはありません と言われたのですから、生涯恐れなくて良いのです。 

神を信じる者と子孫に祝福を与えられる

ダビデよりも大いなるイエス・キリスト

    1. その子は大いなる者となり、いと高き方の子と呼ばれます と、マリアの生む子どもは世界を変える人です。イスラエル人はダビデのような王を待ち望んでいました。そして預言者が語る救い主をそのように理解して待ち望んでいました。つまりエジプトの奴隷状態からイスラエル人を救い出したモーセのように、ローマ帝国から救い出してイスラエル王国をうち立ててくれるであろう救い主を待ち望んだのです。

    2.しかし神はもっと大きな救いを計画されていました。それは全ての人を全ての罪から解放するための救い主でした。あなたの罪を取り除くことができるのは誰ですか? 裁判官は裁くことはできても取り除くことはできません。カウンセラーもあなたの心を完全に解放することはできません。それができるのはあなたを造られた神だけです。つまりイエス・キリストだけです。

神を信じる者に永遠の祝福を与えられる

    1.マリアにイエスを宿らせた神は 1:33 彼はとこしえにヤコブの家を治め、その支配に終わりはありません。 と語られました。たとえダビデといえども、またその息子のソロモンといえどもその支配は数十年です。イスラエルをとことん良き支配をなさるのはこのイエス・キリストで、その支配は永遠です。

    2.救われた私たちはイエス・キリストが私たちの王です。永遠にこの方に仕えていくことが幸せです。

★ イエス・キリストに従って着いていくあなたは恵まれた方です。 「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」 という言葉はあなたにも言われています。恐れること無く従って行こうではありませんか。