クリスチャンの体験談:生きて働く神さま #4

日本に導かれて

  • Dさん 30代女性
 私は小学生の時に町の伝道師の先生に誘われて教会に行きましたが、とても楽しくて、それから教会学校に通うようになりました。学歴社会の韓国で育った私は、とにかく勉強を頑張って良い大学に入るのが大きな目標でしたので、受験生の時は教会に行く時間ももったいないと思い、教会の礼拝もサボるようになりました。しかし、センター試験で失敗してしまい、結局希望の大学には入れませんでした。韓国では受験に失敗することはすなわち人生の敗北を意味し、私はこれまで支えてくれた両親に申し訳ない気持ちや将来の不安で頭がいっぱいになり、何日間もずっと引きこもっていました。

 そんな私を心配してクリスチャンの友達がある日礼拝に誘ってくれました。最初のうちはただぼーっと座っているだけでしたが、何度も礼拝に参加しているうちに、固く閉ざされた心がだんだん開き、神様は私のことをとても愛しておられ、私が戻ってくることをずっと待っていてくださったことがわかりました。私が憧れていたこの世の富や名誉ではなく、神様のみことばに従い、神様に喜ばれるビジョンを目指していくことが、一番価値のあるものだと気付かせてくださいました。今までは考えもしなかったことに目が開かれ、神様はこれを気付かせるためにセンター試験にも失敗させたんだとわかると、その愛に感謝し涙が止まりませんでした。それからまもなく、私は喜びのうちに洗礼を受けました。

 私は神様のために何かできないかと将来のビジョンを祈っていると、「日本の宣教」という思いが少しずつ芽生えてくるようになりました。日本語を趣味として勉強していた父の影響で私も少し日本語には興味を持っていましたが、まさか私にそんなことができるわけがないし、単純に私の思い込みだと思って何度も否定しました。しかし、いくら否定しても不思議なことに、他のことはうまくいかなくても日本に関することなら何でもスムーズに道が開かれるのでした。


 大学を卒業する頃、韓国政府主催の日本派遣を目的とするIT技術者養成プロジェクトを偶然見つけました。当時はキーボードの位置もわからないほどパソコンが苦手で、今思うとまったく無謀なことですが、なぜか挑戦してみたいという思いが強く湧いたのです。なんとか面接には通って研修に参加したものの、まずIT用語が理解できずに授業には全くついて行けず、最初の頃の試験はいつもビリでした。研修費を出してもらった親のこと考えても中退はできないし、かといってこのまま頑張っても私がIT技術者として日本に就職できるとは到底考えられない状況でした。やはりこれは神様のみこころではなく最初から自分の思い込みだったのかと、情けない気持ちでいっぱいになった私は神様の前でただただ泣きました。その時でした。突然、「大丈夫ですよ、心配しないでください。一番良い形であなたを日本に送り、あなたを日本で一番高く用います・・」という神様のみこえが聞こえたような気がしました。その意味はよく分かりませんでしたが、今まで感じたことのない平安と喜びが心の底から湧いてきました。それから3ヶ月後、私は最終選考テストでなんとクラス1位全国2位の成績を取り、多くの応募の中から全国8人のうちの一人として選ばれ日本に就職する機会を得ることができました。普通に考えたらあり得ないことでしたが、テストの内容や日本企業の面接官の心、その他ここには書ききれない本当に細かいところまで、神様がすべて働いておられたことがわかりました。

 今後は、クリスチャン人口の少ない日本で少しでも福音を伝えていけたらと思ってはいますが、私を日本に送ってくださった神様のご計画が具体的にどんなものなのか、今でもよくわかりません。苦しいこともありますが、くじけそうになる時はいつもあの10年前の神様のみこえを思い出しながら、自分を勇気づけています。これからも常に最善の形で導いてくださる神様にすべてを委ねて行きたいと思います。