赤いひもと十字架
信じることを示す

赤いひもと十字架

礼拝メッセージ

 2023/1/29 礼拝説教
【テーマ】  信じることを示す
【説教題】 「赤いひもと十字架」
【聖書箇所】 ヨシュア記2:1-18

2:1 ヌンの子ヨシュアは、シティムから、ひそかに二人の者を偵察として遣わして言った。「さあ、あの地とエリコを見て来なさい。」彼らは行って、ラハブという名の遊女の家に入り、そこに泊まった。
2:2 ある人がエリコの王に、「イスラエル人の数名の男たちが今夜、この地を探ろうとして入って来ました」と告げた。
2:3 それで、エリコの王はラハブのところに人を遣わして言った。「おまえのところに来て、おまえの家に入った者たちを出せ。その者たちは、この地のすべてを探ろうとしてやって来たのだから。」
2:4 ところが、彼女はその二人をかくまって言った。「そうです。その人たちは私のところに来ました。でも、どこから来たのか、私は知りません。
2:5 暗くなって門が閉じられるころ、その人たちは出て行きました。どこへ行ったのか、私は知りません。急いで彼らを追ってごらんなさい。追いつけるかもしれません。」
2:6 彼女は二人を屋上へ上がらせ、屋上に積んであった亜麻の茎の中におおい隠していた。

2:12 今、【主】にかけて私に誓ってください。私はあなたがたに誠意を尽くしたのですから、あなたがたもまた、私の父の家に誠意を尽くし、私に確かなしるしを与え、
2:13 私の父、母、兄弟、姉妹、また、これに属するものをすべて生かして、私たちのいのちを死から救い出す、と誓ってください。」

2:18 見なさい、私たちはこの地に入って来ます。私たちをつり降ろした窓に、この赤いひもを結び付けておきなさい。あなたの父、母、兄弟、そして、あなたの一族全員をあなたの家に集めておきなさい。

ヨシュア記2:1-1

○ かつて神学校を卒業して数年の時、関西教区では滋賀県開拓準備委員会がつくられ、教区委員をしていた私もその一人に選ばれました。まだ長男がベビーカーに乗せられているような時だったのですが、妻と共に自分たちが良いと思う「膳所」というところを調査に行きました。もしかすると理事会は私達をその開拓に任命するのではないかとも考えられたからです。ところが、本格的に開拓委員会が動き出すと、任命されたのは野口一郎・友代先生でした。今度は野口先生の希望する「石山」を調査に行きました。不動産屋を訪ね、町を見て回り、祈りました。そして、駅すぐ前のビルの一室を借りることができました。長く賃貸の教会でしたが、遂に10年ほど前?に会堂建築がなされたのは一駅京都寄りの「膳所」でした。私は膳所に教会ができたことに不思議を感じました。教会を建てるにはそれなりの調査をします。ヨシュアは戦いのために頑丈な城壁を持つエリコの町を調査しなければなりませんでした。

調査する

エリコの町に忍び込んで調べる

    1.神が与えた約束の地とは言え、決して楽にカナンの地を獲得することはできません。戦いで勝ち取っていかねばならないのです。そこでヨシュアは二人の者をエリコの町の偵察に行かせます。緊張したでしょうね。命がかかってますからね。

    2.現代の戦いにはインターネットが用いられます。様々な情報を前もって仕入れることができるわけです。しかし、ヨシュアの時代、何の情報も無い彼らは直接調べるしかありませんでした。そこで、二人は忍び込みやすい遊女の家に入り込んで調査を始めたのです。

伝道のために調査する

    1.私達は悪魔から人々を救い出す大事な戦いを強いられています。そのためには敵を知ることも必要ですし、伝道する人々のことも調べなくてはなりません。トラクト配布の前に伝道部は教会周辺の世帯数を調べてくださいました。そういう調査が必要になるのです。

    2.全ての人に福音を届けるためには、それなりの調査が必要かも知れません。若い人を救いに導くにはどんな調査が必要なのでしょう? 調査は大事ですが、人はみんな違うことも覚えておかねばならないと思います。最終的には個人伝道がものを言うのだsと思っています。

信じる

互いに信じ合って助け合う

    1.ラハブはイスラエルがエリコの町を攻略すると信じていました。それはイスラエルの神がエリコの神よりも強いと思っていたからです。彼女はここから正しい神を信じる方向へと方向転換をしました。なので、エリコを裏切って、イスラエル人二人をかくまうことにしました。間違っているとわかったときには直ぐにでも方向転換をしなければなりません。ましてやそれが永遠の命に関することならなおさら、悔い改める必要があるのです。

    2.一方、偵察の二人はラハブを信じました。彼女を信じたので命を救われました。彼女がかくまってくれなければ二人は殺されていたかも知れません。また、ラハブは二人を信じました。それによってこの後、ラハブとその家族は救われるのです。

赤いひもを結んでおくだけで救われる

    1.斥候二人は「赤いひも」を結びつけておくことでラハブとその家族も救うと約束します。たかが「赤いひも」を結びつけるだけのことです。ラハブが救われるためにするのはただ「赤いひも」を結びつけるだけです。ラハブの方は「赤いひも」を結びつけるだけかも知れませんが、その背後ではヨシュア率いるイスラエル人が大変な戦いをするのです。

    2.キリスト教は「イエスを信じるだけで救われる」と言います。そんな単純なことですが、その背後ではイエスが十字架にかけられ殺され、神の力で三日目に復活するという壮大な働きがあるのです。信じるというのはその全てが自分のために行われていることを信じるということなのです。

示す

ラハブによって家族も救われた

    1.「赤いひも」を結びつけておくだけで恐ろしい死の攻撃を免れます。この「赤いひも」がイスラエルに対してイスラエルを信じているしるしです。救ってもらえることを信じているしるしです。

    2.ラハブはイスラエルの斥候を助けたが故に救っていただけるのですが、ラハブの家族も救われることになるのです。そのために彼女は 私の父、母、兄弟、姉妹、また、これに属するものをすべて生かして、私たちのいのちを死から救い出す、と誓ってください。 と言い、二人は あなたの父、母、兄弟、そして、あなたの一族全員をあなたの家に集めておきなさい と言いました。詳しいことを知らない家族であってもこの「赤いひも」が結びつけてある家に集まっていればみんな救われたのです。

あなたによって家族も救われる

    1.出エジプトの時、神が門柱とかもいに小羊の血を塗るように言われました。赤く血塗られた家の中にいれば「死」が通り過ぎました。この「赤いひも」はそれを思い起こさせる話です。また、それは十字架を思い起こさせます。赤く血塗られた十字架の後ろに身を潜める者は永遠の死の裁きを免れます。

    2.ラハブによって家族も救われるのは、 

二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」 

使徒16:31

というパウロとシラスが看守に言った言葉を思い起こさせます。私達の家族の救いも決して無理な話ではないのです。ラハブが斥候二人に言ったように 私の父、母、兄弟、姉妹、また、これに属するものをすべて生かして、私たちのいのちを死から救い出す、と誓ってください。 と祈るべきなのです。

★ イエス・キリストを信じるだけで救われるのは、すでにイエス・キリストがそれにふさわしい業、十字架と復活を行われたからです。私達は感謝してもしきれないですが、感謝の言葉をもって「信じます」という告白をしようではありませんか。そして、イエス・キリストから離れないことです。