城壁は崩れた
思いもよらない神のわざ

城壁は崩れた

礼拝メッセージ

 2023/2/26 礼拝説教
【テーマ】  思いもよらない神のわざ
【説教題】 「城壁は崩れた」
【聖書箇所】 ヨシュア記6:1-23

6:1 エリコはイスラエルの子らの前に城門を堅く閉ざして、出入りする者はいなかった。
6:2 【主】はヨシュアに告げられた。「見よ、わたしはエリコとその王、勇士たちをあなたの手に渡した。
6:3 あなたがた戦士はみな町の周りを回れ。町の周囲を一周せよ。六日間そのようにせよ。
6:4 七人の祭司たちは七つの雄羊の角笛を手にして、箱の前を進め。七日目には、あなたがたは七回、町の周りを回り、祭司たちは角笛を吹き鳴らせ。
6:5 祭司たちが雄羊の角笛を長く吹き鳴らし、あなたがたがその角笛の音を聞いたら、民はみな大声でときの声をあげよ。そうすれば町の城壁は崩れ落ちる。民はそれぞれ、まっすぐに攻め上れ。」

6:20 民はときの声をあげ、祭司たちは角笛を吹き鳴らした。角笛の音を聞いて民が大声でときの声をあげると、城壁は崩れ落ちた。そこで民はそれぞれ、まっすぐに攻め上り、その町を攻め取り、
6:21 町のものをすべて、男も女も若者も年寄りも、また牛、羊、ろばも剣の刃で聖絶した。
6:22 ところで、ヨシュアはこの地を偵察した二人の男に言った。「あの遊女の家に行き、あなたがたが彼女に誓ったとおり、その女とその女に連なるすべての者を連れ出しなさい。」
6:23 偵察した若者たちは行って、ラハブとその父、母、兄弟、彼女に連なるすべての者を連れ出した。彼女の親族をみな連れ出し、イスラエルの宿営の外にとどめておいた。

ヨシュア記6:1-23

○ 陸上部の顧問をしていたとき、陸上部の生徒が増えて力も着き、大会で良い成績を出し始めました。陸上のことを何も知らない私でしたから、本などで仕入れた練習方法を取り入れていたのですが、試合の前にはより一層練習に力を入れていました。ところが、テレビで陸上選手が私の考えと違うことを語っていました。彼らは試合の1週間前には練習を半分以下にし、前日はほとんど練習をしないと聞いたのです。私もその方法を取り入れましたら、生徒の陸上成績はグッと上がりました。私が考えていたような方法ではない方法が勝利を得ました。

考えもしなかった方法で!

理解を超える神の方法がある

    1.主の軍の将と出会ったヨシュアはその戦略を主から教えられます。普通の軍人が考えるような戦略ではありません。どんな方法でしょうか? 6日間毎日ただ黙って城壁の周りを一周するだけです。そして、7日目は7周回るのです。

    2.こんな方法は普通では無いです。7日目に7周回るというのは疲れるではないですか。仮に1周1kmだったとしても7kmです。勤めた中学校の周りの道が確か1周1.4kmだったと思います。ある時はこれを10周走る練習をしました。1周なら楽ですが、7周だと疲れます。

    3.イスラエルがこんな方法で勝てるのだろうかと思うのですが、神は不思議な方法をとられます。私達がイエス・キリストを信じるだけで救われるという方法も不思議です。でも、神はそんな方法で救ってくださるのです。神の方法は私達にはわからないものです。

神の方法に従うと城壁は崩れた

    1. 6:4 七人の祭司たちは七つの雄羊の角笛を手にして、箱の前を進め。七日目には、あなたがたは七回、町の周りを回り、祭司たちは角笛を吹き鳴らせ。6:5 祭司たちが雄羊の角笛を長く吹き鳴らし、あなたがたがその角笛の音を聞いたら、民はみな大声でときの声をあげよ。そうすれば町の城壁は崩れ落ちる。民はそれぞれ、まっすぐに攻め上れ。」 ヨシュアは神から言われた通りを民に語りました。神が語られたことをそのまま信じるのは常識的には首をかしげることもあります。だからこそ、それが神の言葉であることの確信が必要になります。

    2.イスラエルの民は今まで不思議を経験してきた民です。今回もヨシュアの言葉に従って、毎日黙ってエリコの回りを1周し、7日目、7周回り 6:20 民はときの声をあげ、祭司たちは角笛を吹き鳴らした。角笛の音を聞いて民が大声でときの声をあげると、城壁は崩れ落ちた のです。まさに神の言われたとおりでした。

    3.驚いたのはエリコの住民です。ただ城壁の周りを回っていただけのイスラエルが入り込んで来るとは思ってもみなかったのに、城壁が崩れたのですから。イスラエルは そこで民はそれぞれ、まっすぐに攻め上り、その町を攻め取り、6:21 町のものをすべて、男も女も若者も年寄りも、また牛、羊、ろばも剣の刃で聖絶した。 これも神の言ったとおりにし、完全な勝利を得ました。

真の救出、真の解放

ラハブの救出、エリコからの解放

    1.この戦いの時に、約束通り赤いひもを結びつけてある家からラハブとその家族を救い出しました。ラハブ達はエリコを裏切ったのではなく、今までエリコとその偶像に縛られていた奴隷のようなものだったのです。そこからイスラエルはラハブ一家を救い出したのです。

    2.私達も会社、学校、しきたり等々様々な中で教え込まれ、洗脳されているようなケースがあるのではないでしょうか? あるいはスマホ依存、アルコール依存など人生を破壊してしまうものに依存してしまうこともあります。それらのものは偶像化しており、そこから抜け出せない、虜になっているのです。

    3.ラハブが助け出されたのはそういう偶像神を離れて真の神に救われたいという願いがあったからです。ですから斥候をかくまい、イスラエルによる救いを信じて赤いひもを結びつけたのです。

私達の救出劇、イエスの十字架

    1.この前は「私達のヨルダン川は何か?」でしたが、今回は「私達に立ちはだかる城壁は何か?」です。自分の力では壊すことができない、大きく立ちはだかる城壁があります。「自我」「自己中心」それが「罪」です。

    2.そのために何かに依存してしまいスマホ依存、ゲーム依存などの依存症にもなるのです。また、人間関係、仕事、経済、現代はどうしてこれほどにまで私達を苦しめるのでしょうか。これらも自分と他の人の罪のぶつかり合いです。

    3.どうすればその罪の城壁を崩すことができるのでしょうか? それは神によるしかないのです。神の方法、イエス・キリストの十字架で崩していただくしかありません。聖霊は私たちの心を塞いでいる城壁も、私達の目の前にある城壁も崩すことがおできになります。

★ 私達の前に立ちはだかる様々な城壁。そして、私達の内側に頑としてある罪の城壁。これを崩せるのはイエス・キリスト(神の言葉)です。このお方に聞き従うことが真の解決になるのです。その解決のためにイエス・キリストは私達の身代わりに十字架にかかられたのですから。