神に選ばれたマリアと「私」

神に選ばれたマリアと「私」

礼拝メッセージ

2021/11/28 礼拝説教
【テーマ】  系図に現れる救い主
【説教題】 神に選ばれたマリアと「私」
【聖書箇所】 マタイ1:1-17

1:1 アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図。
1:2 アブラハムがイサクを生み、イサクがヤコブを生み、ヤコブがユダとその兄弟たちを生み、
1:3 ユダがタマルによってペレツとゼラフを生み、ペレツがヘツロンを生み、ヘツロンがアラムを生み、
1:4 アラムがアミナダブを生み、アミナダブがナフションを生み、ナフションがサルマを生み、
1:5 サルマがラハブによってボアズを生み、ボアズがルツによってオベデを生み、オベデがエッサイを生み、
1:6 エッサイがダビデ王を生んだ。ダビデがウリヤの妻によってソロモンを生み、
1:7 ソロモンがレハブアムを生み、レハブアムがアビヤを生み、アビヤがアサを生み、
1:8 アサがヨシャファテを生み、ヨシャファテがヨラムを生み、ヨラムがウジヤを生み、
1:9 ウジヤがヨタムを生み、ヨタムがアハズを生み、アハズがヒゼキヤを生み、
1:10 ヒゼキヤがマナセを生み、マナセがアモンを生み、アモンがヨシヤを生み、
1:11 バビロン捕囚のころ、ヨシヤがエコンヤとその兄弟たちを生んだ。
1:12 バビロン捕囚の後、エコンヤがシェアルティエルを生み、シェアルティエルがゼルバベルを生み、
1:13 ゼルバベルがアビウデを生み、アビウデがエルヤキムを生み、エルヤキムがアゾルを生み、
1:14 アゾルがツァドクを生み、ツァドクがアキムを生み、アキムがエリウデを生み、
1:15 エリウデがエレアザルを生み、エレアザルがマタンを生み、マタンがヤコブを生み、
1:16 ヤコブがマリアの夫ヨセフを生んだ。キリストと呼ばれるイエスは、このマリアからお生まれになった。
1:17 それで、アブラハムからダビデまでが全部で十四代、ダビデからバビロン捕囚までが十四代、バビロン捕囚からキリストまでが十四代となる。

マタイ1:1-17

○ 今日からアドベントです。いよいよクリスマスが近づいてきました。このアドベント期間にクリスマスのメッセージをしていきたいと思います。今日の箇所はカタカナばかり、人物名ばかりで、飛ばしてしまいやすいところですね。

イエスは誰の子孫なのか?

二つの系図

    1.イエス・キリストについて書かれた福音書は4つありますが、系図を書いているのはマタイとルカです。そして、その系図は必ずしも同じではありません。その理由はいくつかの説があるようです。しかし、共にアブラハム、ダビデの子であることを語り、イスラエルの王の子孫であることを語っています。
    2.ルカはマリヤの系列に重点を置いていると言われています。ルカは ルカ3:23 イエスは、働きを始められたとき、およそ三十歳で、ヨセフの子と考えられていた。 と、イエスがヨセフの子と考えられていたので、処女であるマリヤが神の子を産んだことを伝えることに重点を置いたとみられます。しかも、ルカはその系図をアダムにまでさかのぼって、人類の救い主であることを語っています。
    3.一方マタイはヨセフの系列に重点を置いたようです。そこで、この福音書の最初を 1:1 アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図 と、ユダヤ人らしく、またユダヤ人にわかってもらうためにアブラハム、ダビデの子としてイエス・キリストが誕生していることを語っています。

私たちの先祖

    1.皆さんは系図をお持ちでしょうか? どこまで先祖をさかのぼれますでしょうか? 私たちはアブラハムやダビデの子孫では無くても、アダムの子孫です。ユダヤ人ではないからイエス・キリストとは関係ないのではありません。
    2.私の父はキリスト教を嫌いました。その理由ははっきりわかりませんが、「キリスト教は先祖を大事にしない」と思い込んでいたふしがあります。それは仏壇を大事にしないとか、墓参りをしないとかそういう風に思い込んでいたからのようです。しかし、先祖というならもっと先祖アダムまでさかのぼって大事にしたいところです。

系図にある5人の女性

美化されていない系図

    1.マタイの系図には女性がマリアの他に4人出てきます。「タマル」「ラハブ」「ルツ」「ウリヤの妻」です。そして、彼女たちは決してユダヤ社会で立派な人とは言えませんでした。タマルは近親相姦の罪によって子を生みます。ラハブは異邦人で遊女です。ルツは異邦人モアブ人です。モアブ人の娘達はかつてイスラエル人を不道徳と偶像礼拝に陥れています。ウリヤの妻バテシェバは、ダビデがウリヤから奪った妻です。

    2.聖書は決してイエスの生まれを美化しようとしていません。立派な人イエスを紹介するために書かれた系図ならこのような女性を載せたくはなかったでしょう。しかし、救いのために書かれた福音書はすべての人に対する福音なので、このような女性がいたことも書いています。

ルツ

    1.この4人の女性の中で現代でもその名前を子どもにつけておられるのが「ルツ」です。ルツは旧約聖書の8番目に「ルツ記」として彼女のことが記されています。

    2.ユダヤ人のエリレメク、ナオミ夫婦と二人の息子が飢饉のためにモアブの地に移ってきたのですが、エリメレクが死んでしまいます。息子達はその土地の娘と結婚しました。その一人がルツです。しかし、その息子達も死んでしまうという悲惨な姑と嫁達がそこからどのように進んでいくかがルツ記に記されています。

    3.ナオミは故郷に帰ることにしましたが、二人の嫁のうちオルパはナオミに言われるまま実家へと戻るのですが、ルツは「あなたの神は私の神です」とナオミに着いていくのです。こんなにまで悲惨なことをされる神を自分の神としたのです。

イエスと私たちの関係は?

特別でもないマリヤが選ばれた

    1.この信仰者ルツからダビデ王、ソロモン王へと繋がるところはとても立派な家系です。あの悲惨な人生、落ち穂拾いをして生計を立てていたところに、不思議な神の御手があり、ボアズと結婚したことで人生は急展開しました。

    2.立派なイスラエル王国ができましたが、そのしばらく後にバビロン捕囚です。また大変な時代を迎えています。そうして、マリアの時代、イスラエルはローマ帝国の属州となっており、人々は預言された救い主を待ち望んでいた時代です。

    3.ごく普通の貧しい家庭の少女マリアが救い主の母になるとは思ってもみなかったことだと思います。このマリアがあってイエス・キリストの誕生があるのです。

特別でもない私たちも選ばれた

    1.この系図に書かれた女性達は何か特別な事ができたとか、立派だったとかでここに記されているわけではありません。マリアに至っては年齢さえもわからない女性です。しかし、神に選ばれた女性です。

    2.神に選ばれたという点では、私たちもそうなのです。私たちの名前はこうした系図には載らないにしてもアダムの子孫です。そして、ユダヤから遠く離れた日本に住む私たちも大事な神の家族として愛され選ばれたのです。ですから私たちの名前はこのイエス・キリストによって天に記されました。ただイエスを信じただけの者にすぎないのにです。

★ あなたは神にとって大事な愛されるべき神の家族です。あの信仰者ルツからマリアへと繋がったように、今度は信仰者であるあなたからあなたの子孫へと救いの系図を繋げていきませんか。

  1. マタイの系図に出てくる女性の名前を言ってみてください。
  2. あなたの先祖は誰だと言えますか?
  3. マリアの時代イスラエルは独立した立派な国だったでしょうか?
  4. マリアはイエスとどういう関係にありますか?
  5. あなたはイエスとどういう関係にありますか?