名は体を表す
第三戒・御名を大切に

名は体を表す

礼拝メッセージ

2022/5/29 礼拝説教
【テーマ】  第三戒・御名を大切に
【説教題】 「名は体を表す」
【聖書箇所】 出エジプト記20:7

20:7 あなたは、あなたの神、【主】の名をみだりに口にしてはならない。【主】は、主の名をみだりに口にする者を罰せずにはおかない。

出エジプト記20:7

○ 今日は午後に4人の方の納骨式を行います。この方々とはもう地上で会うことはできません。しかし、私たちは天国で再会できることを信じています。何と幸いなことでしょう。全く新しい痛みも痒みもなく元気な体を持ち、聡明で愛に満ちた頭脳をいただくのです。仮にこの地上で不仲であったとしても天国では全くそれは無いのです。戦争もありません。全く新しくされたので、新しい名で呼ばれるようです。名前はその人だけを表すのです。

そのとき、国々はあなたの義を、すべての王があなたの栄光を見る。そのとき、あなたは新しい名で呼ばれる。【主】の御口が名づける名で。

イザヤ62:2

勝利を得る者には、わたしは隠されているマナを与える。また、白い石を与える。その石には、それを受ける者のほかはだれも知らない、新しい名が記されている。』

黙示録2:17

名前の重要性

ヤハウェ

    1.主の祈りの最初は 天にましますわれらの父よ。 と、父なる神に呼びかけて、 御名をあがめさせたまえ です。「神の名前を崇めさせてください」と祈るのは神の名前が神ご自身を表しているからです。

    2.「名は体を表す」ということわざがありますが、私たちには時としてそれが当てはまらない場合もあります。しかし、神は「私はあるというものである」と言われました。そこから「ヤハウェ」と呼ばれたようです。神は全世界の存在する前からおられた永遠のお方です。つまり全てをお造りになったお方です。

アドナイ

    1.ユダヤ人はこの第三戒を大切にするあまり、神の名前を呼ぶことを恐れ、「主(アドナイ)」と呼ぶようにしていました。そこで、長い間に「ヤハウェ」という呼び名がわからなくなっていました。その理由はヘブル語は子音だけなので「YHWH」の読み方がわからなくなったのです。

    2.今も私たちは「ヤハウェ様」と呼びかけることはまずありません。「神様」とか「主よ」というように、「主」という言葉を使っています。祈りは神との対話ですから、誰に対して話しかけているかわかるように「神様」「主よ」と呼びかけています。我が家で子ども達が私のことを「敬朗様」とは呼びかけず、「お父さん」と呼びかけます。

    3.イエス様は主の祈りを教えてくださった時、 

ですから、あなたがたはこう祈りなさい。『天にいます私たちの父よ。御名が聖なるものとされますように 

マタイ 6:9

と教えてくださいました。「お父様」「お父さん」という呼び方です。それは私たちと神様がとても近しい親子関係であることを示してくださったのです。

みだりに口にしてはならない

「みだりに」の問題

    1.子どもの時に流行ったことにこんなのがありました。友達が私に「おい、藤井、藤井」と呼びかけてきて、私が「何?」と聞くと「何でもなーい」とか、「ただ呼んだだけ」と言うのです。はじめは面白がってみんな言ってましたが、本当に呼びかけているのに、「またあれだ」と思って返事しないということが起こったのです。全く同じではありませんが、神様の名前を本当に必要もないのに呼ぶのはどうでしょう? 

    2.「みだりに」というヘブル語「ラシャブ」は、「シャアー(むだにする)」という語から来ています。この「シャアー」は「軽々しく行う」「偽って行う」「呪って行う」という意味を持っています。昔、イスラエル人は神の名によって誓いました。神の名によって呪うというのはいかがなものでしょう。こういうことは神の名を汚すことになるのです。

愛をもって神の名を呼ぼう

    1.子どもが「お父さん」と呼びかけてきて、たわいもないことを話してもそれはそれでとても楽しいものです。神様もそういう会話を喜んでくださると思います。ですからそれは みだりに ではないと思われます。

    2.私たちは神様のお名前を呼んでもよい関係に入れていただきましたが、私たちが汚れを行っているとすれば神の名前を汚すことにもなるわけです。神の名を呼べる関係である以上、私たちも神の聖さに与りたいものです。

すばらしいお名前

インマヌエル

    1.私たちは唯一の神を信じているわけですが、その神は三位一体という不思議な神です。第二位格の子なる神は「イエス」という名で呼ばれました。この名前に力があります。 

しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとなる特権をお与えになった。 

ヨハネ1:12

というすばらしい名前です。

    2.また 

それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。 

イザヤ 7:14

「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」それは、訳すと「神が私たちとともにおられる」という意味である。

マタイ 1:23

 と、「インマヌエル」という呼び名を持っていました。名は体を表すの如く、私たちと共にいてくださる神です。

イエスの名によって祈る

    1.私たちはイエス・キリストの名によって祈ります。イエスがゲツセマネの園で十字架を前に祈られた祈りは 

「わが父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしが望むようにではなく、あなたが望まれるままに、なさってください。」 

マタイ26:39

でした。この あなたが望まれるままに つまり「みこころのままに」が「主の御名によってお祈りします」の意味するところなのです。

    2.私たちは本来神に祈れる者では無かったのですが、イエスのお陰で神の子としていただきました。だから「お父様」と言ってよくなったのです。そこで、近しい関係、祈れるようにしてくださった「イエス・キリストのお名前によって」祈るのです。

★ 神の名前、イエスのお名前には力があります。全ての被造物はそれにひざまずきます。悪魔も例外ではなく、イエスの名によって退散します。この名前によって祈れる私たちはイエスのお名前を大切にしたいものです。