福音を語り続けよう
第九戒 偽るな

福音を語り続けよう

礼拝メッセージ

 2022/7/10 礼拝説教
【テーマ】  第九戒 偽るな
【説教題】 「福音を語り続けよう」
【聖書箇所】 出エジプト記20:16

20:16 あなたの隣人について、偽りの証言をしてはならない。

出エジプト記20:16

○ 「冤罪」が取り上げられることがよくあります。刑事物ドラマでは容疑者となった人がいくら「私はやっていない」と言っても偽の証拠を挙げられて犯人にさせられてしまいます。裁判の場でも証人に立つ人が偽りの証言をしてその容疑者をおとしめる話がたくさんあります。ドラマを見ている私たちは彼が犯人では無いことがわかっているので、ハラハラさせられ、偽りの証言をする人に腹が立つのです。偽証は人の命を左右します。

偽証してはならない

証言の大事さ

    1. あなたの隣人について、偽りの証言をしてはならない は、「偽りの証言」をすることによって、他人の名誉を傷つけたり、また自分の名誉を得ようとすることを禁じるものです。知人の裁判で証人になって欲しいと頼まれたら、うそやいい加減な証言をしてはならないということです。

    2. 

二人の証人または三人の証人の証言によって、死刑に処さなければならない。一人の証言で死刑に処してはならない。死刑に処するには、まず証人たちが手を下し、それから民全員が手を下す。こうして、あなたがたの中からその悪い者を除き去りなさい。 

申命記17:6−7

とあり、証人が死刑の最初に石を投げるのですから、証人となること、証言をすることはすごい責任を伴いました。

十字架裁判の証言

    1.イエスの十字架裁判で マルコ14:56多くの者たちがイエスに不利な偽証をしたが、それらの証言が一致しなかったのである。 と、偽りの証言がなされています。ところが、証言が一致しないので、そのままでは十字架刑にできません。

    2.そこで、 14:61 大祭司は再びイエスに尋ねた。「おまえは、ほむべき方の子キリストなのか。」 と聞き、 14:62 そこでイエスは言われた。「わたしが、それです。あなたがたは、人の子が力ある方の右の座に着き、そして天の雲とともに来るのを見ることになります。」14:63 すると、大祭司は自分の衣を引き裂いて言った。「なぜこれ以上、証人が必要か。14:64 あなたがたは、神を冒涜することばを聞いたのだ。どう考えるか。」すると彼らは全員で、イエスは死に値すると決めた。 と、十字架刑へともって行ったのです。何人もの人が偽証するととんでもないことになります。

偽りの証言とうそ

「うそ」はどうなのか?

    1.「偽りの証言」と「うそ」は同じなのでしょうか? 共に相手をだますものですが、時に「うそ」には相手を思いやるがための「うそ」があります。今では癌の告知も普通になりましたが、少し前はそのことを医師から知らされても本人には別の病名を伝えることが多かったです。思いやりからのうそですね。

    2.ヨシュア記に出てくるラハブ(カナンの娼婦)はイスラエルのスパイを屋上に隠し、嘘をついてカナン人から助けました。そのことがほめられています。また、ナチス・ドイツがユダヤ人大虐殺をした時のこと、コーリー・テンブーン家族はうそをついてユダヤ人をかくまったそうです。そのように人のいのちを生かすためにつくうそはどうでしょうか?

ネット社会の恐ろしい発言

    1.一方、現代はネット社会の恐さを感じます。SNSでばらまかれる「うそ」。それによって人が死ぬこともあるのです。偽りだと知らずにばらまいてしまうことだってあります。イエスの裁判の時でも「イエスを殺せ」と叫んだユダヤ人のどれほどがユダヤ人指導者の言っていることを見抜いたでしょうか? わからずに叫んでいた人もたくさんいたようです。

    2.クリスチャンに対して「神がいると信じているなんてバカだ」「そんなことを布教するな」等とクリスチャンは「うそ」を信じ込んでいると言うのです。これは ヨハネ8:44 悪魔は初めから人殺しで、真理に立っていません。彼のうちには真理がないからです。 と、嘘つきの悪魔が聖書の真実をねじ曲げたいからそうしているのです。

私たちはキリストの証人

積極的に真実を語る

    1.宣教師が命がけでイエス・キリストを宣べ伝えましたが、それをうそつき悪魔が迫害させたり、真実をねじ曲げて言い広めたりして福音の広がりを止めようとしました。また、偽物をたくさん作り、本物をわからなくさせたり、人の望む宗教で良いというように思わせたりしています。

    2.このような中で私たちは真実を語り続けているでしょうか? あなたの隣人について、偽りの証言をしてはならない の裏には正しい証言をして欲しいという神の思いがあるのです。私たちが救われた証はなんとすばらしい大事な証言ではありませんか。それを大いに語るのです。

宣教団体の働きを応援

    1.多くの宣教団体があります。テレビ伝道、ラジオ伝道、インターネット伝道、文書伝道等々。語り続けています。また、私たちもそういう伝道を応援すべきでしょう。そして私たちにできる伝道は何ですか?

    2.先日ギデオン協会の方がお見えになりました。「教会で葬儀の時、未信者の方にギデオンの聖書をお渡しください」と言ってくださいました。「コロナで聖書配布ができなかった、女子美の前でも配布できなかった」と言っておられました。

★ 私たちは大いに真実を語りましょう。福音を語り続けましょう。しかし、その力が必要なのです。それがペンテコステから始まった聖霊の満たしによるのです。聖霊に満たされて福音を語り続けましょう。